全4回シリーズ「仕事と介護の両立研修」を実施しました

40歳以上の社員様向け 社内研修

こんにちは
愛知県の産業ケアマネ 金原洋子(きんばらようこ)です

このたび、株式会社善都様にて、40歳以上の社員様を対象とした
「仕事と介護の両立研修」全4回シリーズの講師を務めさせていただきました。


社員の平均年齢が30代前半の株式会社善都様。

介護を「まだ先のこと」と捉えるのではなく、将来的に起こり得る介護リスクを経営課題の一つとして捉え、

「10年後のリスクを見据え、未来に向けて、今から仕事と介護が両立できる土壌をつくりたい」

という思いから、一般社団法人リョウリツ 産業ケアマネの導入を決断されました。

今回の全4回シリーズも、その未来に向けた取り組みの一つです。

年代や介護との距離に合わせた全4回の研修

研修は、主に50代以上の社員様、40代社員様、そして今年40歳を迎える社員様と、
年代や介護との距離感に合わせて対象を分けて実施しました。

全4回で延べ108名の社員様にご参加いただき、
それぞれの年代に必要な情報や、介護が始まる前からできる備えについてお伝えしました。

50代以上の方には、
現在または近い将来に介護に直面する可能性を踏まえた具体的な内容を。

40代の方には、
まだ実感が湧きにくい時期だからこそ知っておきたい制度や相談先、介護が始まったときの初期対応を。

今年40歳を迎える方には、
将来の仕事と介護の両立を自分のこととして考え、今から備えるための内容をお伝えしました。

繰り返し伝えた「まずは相談」

研修の中で、私が繰り返しお伝えしたのは、

「まずは相談」

ということです。


介護は、ある日突然始まることがあります。

何から始めればよいのか分からないまま一人で抱え込み、
仕事を辞めることだけが選択肢になってしまわないように。


困ったときに相談できる場所を事前に知っておくことが、
仕事と介護を両立するための大切な第一歩になります。

全4回を通して「まずは相談」と繰り返しお伝えしたことで、
研修後のアンケートでは、相談先をほぼすべての方に理解していただくことができました。

特に、今年40歳を迎える社員様を対象とした第4回研修では、

  • 「仕事と介護の両立に役立つと感じた」100%
  • 「2つの相談先を理解できた」100%
  • 「必要になったら個別相談を希望する」89.5%

という結果となりました。

「相談先の周知」という今回の研修の大きな目的を、高い水準で達成できました。

一方で、40代社員様の中には「まだ実感が湧かない」という声もあり、
相談先を知っていることと、実際に相談することとの間には、まだ心理的な距離があることも見えてきました。

だからこそ、一度伝えて終わるのではなく、
繰り返し情報に触れ、相談することを身近に感じられる環境づくりが大切だと考えています。

「知る」ことから、次の行動へ

参加された皆様からは、

「もっと早く知りたかった」
「いざというときに、すべき行動が分かった気がする」
「地域包括支援センターに連絡します」
「親が元気なうちに家族で話しておきたい」
「不安がだいぶ解消された」
「知らなかったことをたくさん知ることができた」

など、知識を得るだけで終わらず、次の行動につながる言葉を数多くいただきました。

また、具体的な事例をご紹介したことで、ご自身やご家族の状況と重ねながら、
介護が始まったときの動きをイメージしていただけたこともうかがえました。

事前に知ることの大切さが伝わり、
「家族と話してみよう」
「必要になったら相談しよう」
「まずは動いてみよう」
という意識につながったことは、とてもうれしい成果だと感じています。

介護経験がないからこそ抱える不安

事前アンケートでは、対象となる年代が若くなるほど、将来の仕事と介護の両立に不安を抱えている傾向も見えてきました。

特に今年40歳を迎える方では、

  • 「介護に不安を感じる」100%
  • 「仕事と介護の両立に自信がない、または分からない」95%

という結果でした。

介護経験がないからこそ、何が起こるのか、どのように備えればよいのか分からない。

その「分からなさ」が、漠然とした不安につながっているのだと感じます。

一方で、不安が強かった方ほど、研修後には「役立った」「相談先が分かった」「必要になったら相談したい」という回答も高く、
早い段階で情報を届けることの意義を改めて実感する結果となりました。

介護に直面しても、仕事や人生をあきらめないために

仕事と介護の両立支援で大切なのは、
制度や介護の知識を伝えることだけではありません。


介護に直面しても、自分の仕事やキャリア、自分らしい生活をあきらめる必要はない。

一人で抱え込まず、相談しながら周囲の力を借りることで、仕事と介護は両立していける。


そのようなマインドセットを育んでいくことも、両立支援の大切な役割だと考えています。


介護は、家族を大切に思うからこそ、自分だけで頑張ろうとしてしまうことがあります。

しかし、自分の仕事や生活を犠牲にして行う介護は決して好ましい状況ではなく、長くは続きません。

制度やサービスを活用し、職場や専門職に相談しながら、その人に合った両立の形を一緒に考えていくことができます。


一度の研修で終わらせない両立支援へ

研修後のアンケートでは、
「定期的に開催してほしい」
「1年に1回程度は学ぶ機会がほしい」
「さらに具体的な事例を知りたい」
という声も複数寄せられました。

仕事と介護の両立支援は、一度の研修で完結するものではありません。

継続して取り組むことで、

「困ったら相談しよう」
「一人で抱え込まなくてもよい」
「介護に直面しても、仕事や自分の生活を続けていける」

という意識が職場に少しずつ根付いていきます。


そして、「相談できる場所がある」という安心感が、社員一人ひとりを支え、
介護に直面しても仕事やキャリア、自分らしい生活をあきらめることなく、
安心して働き続けられる職場環境の醸成につながっていくと考えています。


「介護が始まってから」ではなく、「介護が始まる前」から支える。


それが、働く人も企業も守る、仕事と介護の両立支援だと考えています。


これからも善都様が大切にされている、

「10年後のリスクを見据え、未来に向けて、今から仕事と介護が両立できる土壌をつくる」

という思いを、一歩一歩、共に形にしてまいります。

株式会社善都様、全4回の研修実施にあたり、貴重な機会と多くのご協力、ご配慮をいただき、ありがとうございました。

そして、各回で熱心に耳を傾け、自らのこととして考え、積極的にご参加くださった社員の皆様に、心より感謝申し上げます。

仕事と介護の両立は、社員一人の課題ではなく、企業と社員がともに取り組む未来への投資です。

これからも善都様とともに、一人でも多くの社員の皆様が、
介護に直面しても仕事やキャリア、自分らしい人生をあきらめることなく、
安心して働き続けられる職場づくりを進めてまいります。


・40歳を迎える社員様向け研修
・管理職向け・人事担当者様向け研修
・ミニセミナー&茶話会
・個別相談会
・相談窓口設置
・社内実態調査アンケート 等
各種承ります。


個別に、ご説明させていただきます。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

一般社団法人リョウリツ  https://ryouritsu.com/


投稿者プロフィール

金原洋子
金原洋子
一般社団法人リョウリツ
産業ケアマネ1級
「仕事と介護の両立支援コンサルタント養成講座」 0期卒業生
主任介護支援専門員/社会福祉士/介護福祉士
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