#21 介護と仕事の両立には“健康経営”の視点を——いま企業に求められる支援のかたち
静岡県、山梨県を中心に産業ケアマネをしています安藤貴世です🗻
「健康経営」を掲げている企業がとても多くなってきました。
介護と仕事の両立が難しい——。
そんな声を耳にすることが増えてきました。
高齢化が進む日本では、働く世代の多くが「親の介護」に直面する時代に突入しています。
このとき、企業に求められるのが「健康経営」という考え方です。
健康経営とは?
健康経営とは、従業員の健康管理を経営的な視点から考え、戦略的に取り組むことを意味します。
これは単なる福利厚生ではありません。従業員の健康を守ることが、生産性の向上や組織の活性化、そして企業価値の向上につながるという、経営上の戦略でもあるのです。
その目的は?
健康経営の目的は、大きく分けて次の3つです。
- 従業員の心身の健康維持・増進
- 職場の活力向上と生産性アップ
- 優秀な人材の確保・定着、そして企業イメージの向上
とくに介護と仕事を両立する従業員にとっては、柔軟な働き方の制度や相談体制、心のケアなどが、仕事を“続けられるか”の分かれ道になります。
なぜ、介護支援と健康経営がつながるのか?
介護は、身体的な疲労だけでなく、精神的なストレスや将来への不安も伴うものです。
この負担が長期化すると、メンタル不調や離職にもつながりかねません。
そこで、健康経営の一環として「介護と仕事の両立支援」を制度化することは、単に従業員を守るだけでなく、企業の安定経営にも直結する施策なのです。
両立支援=未来への投資
両立支援はコストではなく、“未来への投資”。
従業員が安心して働き続けられる環境づくりは、企業全体の信頼と持続可能性を高める土台になります。
介護は突然始まるもの。
だからこそ、「備えておく」ことが、企業と従業員のどちらにとっても最善の選択なのです。
お問い合わせ
私、安藤貴世は静岡県にて アンドリング両立支援室 を運営しています。
【業務内容】
・実態調査(アンケートを実施し今後の介護離職の予想などを立てていきます)
・社内研修(ご要望に応じて介護研修を行なっています)
・個別面談(介護に直面している従業員に対してのメンタルヘルスの改善を行なっています)
メール:andring.care@gmail.com
投稿者プロフィール

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産業ケアマネ1級
仕事と介護の両立支援コンサルタント養成講座 2期卒業生
介護福祉士
介護支援専門員
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会 コンサルタント
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