#23 介護離職を防ぐこと」が、職場全体の安定につながる理由
静岡県、山梨県で産業ケアマネをしています安藤貴世です🗻
介護のために仕事を辞める。
そんな決断を迫られる人が、今、確実に増えています。
厚生労働省の調査によると、年間約9万人が「介護」を理由に離職しているという現実があります。
介護離職は、本人にとっては生活の基盤を失う深刻な事態。
そして企業にとっても、貴重な人材の喪失と組織全体への影響をもたらす問題です。
なぜ、介護離職は起こるのか?
- 家族の介護が突然始まる
- サポート体制がなく、仕事との両立が困難になる
- 職場に相談しづらく、1人で抱え込んでしまう
- 「迷惑をかけるくらいなら辞めよう」と思い詰めてしまう
こうした流れは、誰にでも起こりうること。
40〜50代の働き盛り世代に多く、管理職・専門職の離脱は企業にとっても大きな痛手となります。
介護離職が生む“職場の不安定”
一人の離職が、チームに連鎖的な影響を与えることも少なくありません。
- 業務の引き継ぎが不十分なまま現場が混乱
- 残された社員に負荷が集中し、モチベーションが低下
- 「この職場では介護と両立できない」という不安が広がる
結果として、職場全体の士気や生産性の低下にまでつながってしまうのです。
離職を防ぐために、企業ができること
介護離職を防ぐには、「働きながら介護ができる環境」が必要です。
- フレックスタイムやテレワークの活用
- 介護休暇や時短勤務制度の整備
- 両立に関する相談窓口の設置
- 産業ケアマネの導入や情報提供
こうした支援をあらかじめ整えておくことで、社員は「続けられる」という希望を持つことができます。
離職を防ぐことは、職場の“未来”を守ること
介護を理由に大切な人材が職場を去る——
そんな事態を防ぐことは、企業にとって「人を守る」だけでなく、「職場の安定」を守ることにもつながります。
誰もが人生のどこかで、介護と向き合う可能性があります。
そのとき「ここなら相談できる」「支えてもらえる」と感じられる職場こそが、これから選ばれる職場になるのです。
お問い合わせ
私、安藤貴世は静岡県にて アンドリング両立支援室 を運営しています。
【業務内容】
・実態調査(アンケートを実施し今後の介護離職の予想などを立てていきます)
・社内研修(ご要望に応じて介護研修を行なっています)
・個別面談(介護に直面している従業員に対してのメンタルヘルスの改善を行なっています)
メール:andring.care@gmail.com
投稿者プロフィール

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産業ケアマネ1級
仕事と介護の両立支援コンサルタント養成講座 2期卒業生
介護福祉士
介護支援専門員
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会 コンサルタント