#5 思い込みをなくそう
介護のイライラモヤモヤに寄り添う、静岡の産業ケアマネ 安藤貴世🍊です。
実は私は、アンガーマネジメント『怒りの感情のコントロール方法』の講師なんです。
今までできていたことができなくなる親を見ていると、イライラしたり💢やるせない気持ちになったり😔するんですよね。
でもこれって、実は!思い込み が原因だったりもします。
頑張りすぎる人が陥る思い込み
・「私がやらなければいけない」
・「介護は最後まで自宅でやるのが当たり前」
・「私が我慢すればうまくいく」
介護が始まった初期に、このように思い込んで悩んでいる介護者の方はとても多くいます。
責任感や家族への愛情「自分が一番わかっているから」「他人に任せたら可哀想」
自己犠牲的な思考。「苦労してこその本物の介護」
社旗的な価値観「在宅介護=良い介護」
これを「べき」と言います。別の言い方をすると「コアビリーフ」とも言います。
自分自身が、これまでの経験や教えられたこと、親子の関係などこういったものからできる
自分の価値観や大切な思いです。
自分で介護をしてあげたいという気持ち、頑張れるだけ頑張ってみようという思い
これは、とても素晴らしいことです。でも介護では、この「べき」が強いと自分自身を疲弊させ
介護が長続きしない原因になってしまいます。
介護疲労の先にあるもの
一人頑張りすぎた結果、こんなことが起こります。
・「心身の健康の悪化(睡眠不足、疲労、慢性的な疲労感など)」
・「感情のコントロールができない(些細なことで怒ってしまう)」
・「社会的な孤立(趣味やこれまでの関係を断って介護をしてしまう)」
・「介護ロス(介護が終わった後やる気が出ない)」
このような状況が長く続くと、
「こんなはずではなかった」という思いが生まれます。
自分への後悔となってきます。
これでは悲しいですよね。
実は、怒りの元になるものもこういった心身の疲労やストレスが原因となります。

「自分が!」という思い込みをなくそう
平均介護期間は約5年という統計があります。長いですよね。
そんな中で、少しづつ衰えてくる親の介護は、少しづつ重くなってくるものです。
最初こそ一人でできていたことも少しづつ負担が増えてきます。
そして、少しづつ介護者の心身の疲労が蓄積されてきて気がつくと体調が悪くなってしまう方もいます。
だからこそ「自分が!」という思いを手放すことが大切です。
「自分だけが頑張れば。」「自分だけが我慢すれば」という思い込みはとても危険です。
長い介護を共に伴奏するのが介護サービスです。担当のケアマネジャーに相談してみてください。
また、信頼できる友人や、職場の同僚や上司などに話を聞いてもらうのもいいですね。
自分自身の現状を紙に書いて客観的に見つめるだけでも気持ちの整理はできます。
もし、今「一人で頑張らなければ」と思っている方がいたら「あなたはひとりではないです。」
もっと周囲の人を頼ってください。それが、あなたとご家族が幸せになる方法の一つです。
お問い合わせはこちらから
私、安藤貴世は静岡県にて アンドリング両立支援室 を運営しています。
【業務内容】
・実態調査(アンケートを実施し今後の介護離職の予想などを立てていきます)
・社内研修(ご要望に応じて介護研修を行なっています)
・個別面談(介護に直面している従業員に対してのメンタルヘルスの改善を行なっています)
メール:andring.care@gmail.com
投稿者プロフィール

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産業ケアマネ1級
仕事と介護の両立支援コンサルタント養成講座 2期卒業生
介護福祉士
介護支援専門員
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会 コンサルタント
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