#24 “時間に縛られない働き方”が、介護と仕事を救う——テレワーク・フレックス制の可能性

静岡県、山梨県を中心に産業ケアマネをしています安藤貴世と申します🗻

朝から病院の付き添い、午後は仕事、夕方には薬の受け取り——。
家族の介護を担う人にとって、1日はあっという間です。

働きながら介護をする従業員が年々増えている今、注目されているのが、柔軟な働き方の導入です。

柔軟な働き方とは?

柔軟な働き方とは、時間や場所にとらわれず、一人ひとりの生活や事情に合わせて働けるスタイルのことです。
具体的には以下のような制度があります。

  • テレワーク(在宅勤務)
     → 通勤時間を介護に充てたり、体調を崩した家族のそばで働ける安心感。
  • フレックスタイム制
     → 病院や介護サービスの予定に合わせて出勤・退勤時間を調整できる。
  • 時短勤務や中抜け勤務
     → 一時的な介護対応にもフレキシブルに対応可能。

これらは、「介護のために仕事を辞めざるを得ない」状況を防ぐ有効な手段です。

仕事の生産性も、実は上がる

柔軟な働き方は「甘え」ではありません。
集中できる時間に効率よく働けるため、むしろ生産性が高まるという調査結果もあります。

また、「家族を大切にしながら働ける」という心理的な安心感が、モチベーションや職場へのエンゲージメント向上にもつながります。

制度はあっても、“使える”かどうかがカギ

一方で、制度があっても「周囲に遠慮して使えない」「評価が下がりそう」といった理由で利用をためらう人もいます。
大切なのは、制度だけでなく「使いやすい空気」と「理解ある風土」を整えること。

上司や同僚が「介護の事情、遠慮せず言ってね」と声をかけられるだけで、安心して制度を活用しやすくなります。

柔軟な働き方は、これからの“標準”に

高齢社会のいま、介護と無縁でいられる人はほとんどいません。
柔軟な働き方は、介護を支えるための“特別な措置”ではなく、これからの働き方の標準です。

一人ひとりが安心して働き続けられる環境は、企業にとっても貴重な人材を守る土台となります。

お問い合わせ

私、安藤貴世は静岡県にて アンドリング両立支援室 を運営しています。
【業務内容】
・実態調査(アンケートを実施し今後の介護離職の予想などを立てていきます)
・社内研修(ご要望に応じて介護研修を行なっています)
・個別面談(介護に直面している従業員に対してのメンタルヘルスの改善を行なっています)

メール:andring.care@gmail.com