#12 ケアマネの有効求人倍率10倍に迫る

静岡県で産業ケアマネをしています安藤貴世です🍊

今日は、こんなニュースをお伝えします。

ケアマネの有効求人倍率、10倍に迫る!!です。
実は、先日こんなニュースがありました。

全国社会福祉協議会が運営する「中央福祉人材センター」の調査結果によると、ケアマネジャーの今年2月の有効求人倍率は9.70倍(*)。介護職員の6.13倍を大きく上回っている。

というのです・・・福祉業界の皆さんには、「そうでしょうね」という話。
でも、介護を知らない人たちには「????」「何が問題なの?」ということではないでしょうか。

そもそも!ケアマネジャーとは

ケアマネジャーは介護が必要な高齢者の介護計画を立て、サービス調整を行う専門職です。

  1. 要介護認定の申請代行
     利用者や家族の依頼により、自治体への申請手続きをサポートします。
  2. アセスメント(課題分析)
     利用者の生活状況や心身の状態、家族の状況を詳しく把握し、課題を整理します。
  3. ケアプラン(介護サービス計画)の作成
     利用者の希望や状態に応じて、どのサービスをどのように利用するかを計画します。
  4. サービス事業者との連絡・調整
     訪問介護、通所介護、福祉用具など、各サービス提供事業者と連携を取ります。
  5. モニタリング(定期訪問)
     ケアプランに沿ったサービスが適切に提供されているかを確認し、必要に応じて見直します。
  6. 給付管理
     サービス利用実績の確認と介護報酬の請求に関わる書類の作成・提出を行います。
  7. 相談対応
     利用者や家族からの介護に関するさまざまな相談に応じます。

このように、ケアマネジャーは介護の「コーディネーター」として、利用者が安心して生活できるよう支援する役割を担っています

ちなみに、産業ケアマネはケアマネジャー(介護支援専門員)の有資格者です。

ケアマネジャーがいないとこんな問題が!!

ケアマネジャーがいないと、以下のような問題が起こる可能性があります

  1. 適切な介護サービスが受けられない
     利用者に合ったサービスの選定や組み合わせができず、過不足やミスマッチが起こりやすくなります。
  2. 介護保険制度の手続きが複雑になる
     要介護認定やサービス利用の申請を家族だけで行うのは大変で、制度の理解不足から必要な支援を受け損ねることがあります。
  3. サービス間の連携がとれない
     訪問介護、通所介護、医療などの事業者との調整が不十分になり、ケアの質が低下します。
  4. 家族の負担が増える
     必要な情報や支援が得られず、介護のすべてを家族が担うことになり、精神的・身体的な負担が増加します。
  5. 利用者の状態悪化につながる
     適切な支援が届かず、本人の生活の質(QOL)が低下し、状態悪化や孤立のリスクが高まります。

ケアマネジャーは、介護の「要」となる存在で、いないと介護の質が大きく損なわれてしまいます。

もうすでに、ケアマネジャー不足でケアマネ待機者がいる地域もあるみたい😭

産業ケアマネが企業にいることで知識や対策はできる!

実は、介護保険のプラン作成はケアマネジャーではなくてもできます!
でも、介護保険の制度は複雑で事業所探しも大変。とても、家族が対応できるものではありません。
しかし、これから来るケアマネ難民を回避するためにはセルフプランでのその場しのぎも対策として
必要なのかもしれません。
産業ケアマネは個別相談窓口も業務の一つです。直接的なケアマネジャーにはなることはできませんが、
従業員が仕事と両立ができるような知恵の提供はできます。
仕事と介護の両立支援は様々な職種の人が請け負っていますが、産業ケアマネは現場経験からの知識で提案
できる事が大きな強みです。

投稿者プロフィール

安藤貴世
安藤貴世
産業ケアマネ1級
仕事と介護の両立支援コンサルタント養成講座 2期卒業生
介護福祉士
介護支援専門員
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会 コンサルタント