介護保険を利用する前の心づもり!
介護のイライラモヤモヤに寄り添う、静岡の産業ケアマネ 安藤貴世🍊 です。
今日は、介護保険を賢く利用する前に知っておくべきことをお伝えします。
突然、親の介護が必要になった時、多くの人は慌ててしまい病院のソーシャルワーや包括支援センター、ケアマネジャーなどの専門職から情報を聞き、相談しながら介護保険を使い始めます。
ここでポイントなのは、これらの人は、
本人(介護が必要な親)がこれから介護のサポートを受けながら自立した生活が送れるように支援を行なっていく本人のための支援者なんです。
ちょっと待ってST OP🫷🫷働くみなさんの相談には誰が乗ってくれますか?
働くみなさんの生活にも「介護」が関わってくるのです。今!!親が介護になったらを想像してみてください。
春ですね、転勤になった方もいますね。新しい職場や環境での生活は大変ですよね。
今年は、こんなことに挑戦をしよう!などキャリアアップを目指す目標を立てている人もいるかもしれません。
また、子育てとの両立のかたは子供の進級や進学でバタバタな時期ですね。
今!!介護になったらどうでしょうか?仕事や家庭との両立はできますか?
まずは自分の生活を振り返る
介護が始まると親の心配をしてしまい、つい自分の生活が後回しになってしまいます。
しかし、介護はいつ終わるかわかりません。
厚生労働省の「2022年 国民生活基礎調査」によると、介護が必要になってからの平均介護期間は約5年1か月(61.1か月)と言われています。
長いと思いますか?短いと思いますか?
これから5年後の自分を想像して、自分がどのようになっていたいのか、どんな生活をしていたいと思うのか想像してみてください。実はこれが長い介護生活を続けていくポイントなんです。

人生のターニングポイントの親の介護
人には人生のターニングポイントってありますよね。
進学・就職・転職・結婚・出産・離婚・転居など、、、
親の介護も人生のターニングポイントになってきます。
たとえば、キャリアの節目に親の介護が始まることがあります。
「管理職に昇進したばかりなのに」「ようやく子育てが落ち着いたところなのに」――
そんなタイミングで、親の体調が悪化し、介護の必要性が出てくることも少なくありません。多くの人は、こうした状況に直面すると「なぜ今?」という戸惑いや、「どちらを優先すればいいのか」という葛藤に苦しみます。
でも、実はこの時期こそが、自分の人生を見つめ直す「もうひとつのターニングポイント」でもあるのです。
介護は、誰かの人生の終盤に寄り添う時間であると同時に、
自分自身がこれからどう生きていくかを考えるきっかけにもなります。
もちろん、介護は決して楽なものではありません。
感情が揺さぶられたり、時間やお金、体力を求められることもあります。
それでも、介護を通して得られる気づきや、深まる家族との関係性、
そして「自分にとって大切なものは何か」という問いへの答えは、
その後の人生に確かな意味を与えてくれることがあります。
人生のターニングポイントにおける「介護」の位置づけは、
ただの負担や犠牲ではなく、「人生を深く味わう時間」でもある――
そんな視点で介護に向き合えたら、
自分の人生の歩み方も、少しずつ変わってくるのかもしれません。
投稿者プロフィール

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産業ケアマネ1級
仕事と介護の両立支援コンサルタント養成講座 2期卒業生
介護福祉士
介護支援専門員
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会 コンサルタント
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