#19 介護が始まってから、仕事に集中できなくなった—従業員が抱える“静かな危機”
静岡県、山梨県を中心に産業ケアマネをしてます安藤貴世です🗻
2030年仕事と介護の両立での経済的損失は9兆年と言われています。
そんな従業員が抱える問題について考えて行きましょう。
仕事の集中力が落ちた気がする。
最近、仕事の集中力が落ちた気がする。
朝からどこか疲れていて、ミスも増えた。
気づけば同僚との雑談も避けがちになり、ひとりでため息をつくことが増えた——
実はそれ、「介護による影響」かもしれません。
静かなパフォーマンス低下
- 介護施設とのやりとりが気になって会議に集中できない
- 夜間の介護対応で睡眠不足が続いている
- 仕事を早く切り上げなければならないという焦り
- 周囲に迷惑をかけているのでは、という罪悪感
こうした日々の小さなストレスが積み重なることで、心身の不調やメンタルの不安定さを引き起こします。
その結果、「もう両立は無理かもしれない」と、離職を選ぶ人も少なくありません。
問題の早期対応
介護離職者は企業にとっては、大切な人材の流出という損失です。
一方、当事者にとっては、「仕事も、家族も守れなかった」という喪失感が残ることも。
しかし、この連鎖は防ぐことができます。
介護を抱える社員の状況に早めに気づき、制度や周囲のサポートで「仕事を続けながら介護できる」環境をつくること。それが今、健康経営に求められています。
「少し最近、元気がないな」と感じたら、その裏に介護の影があるかもしれません。
誰かが声をかけることで、ひとつの離職を防げるかもしれません。
お問い合わせ
私、安藤貴世は静岡県にて アンドリング両立支援室 を運営しています。
【業務内容】
・実態調査(アンケートを実施し今後の介護離職の予想などを立てていきます)
・社内研修(ご要望に応じて介護研修を行なっています)
・個別面談(介護に直面している従業員に対してのメンタルヘルスの改善を行なっています)
メール:andring.care@gmail.com
投稿者プロフィール

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産業ケアマネ1級
仕事と介護の両立支援コンサルタント養成講座 2期卒業生
介護福祉士
介護支援専門員
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会 コンサルタント
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