遠距離カイゴでできること

産業ケアマネの岡田和子です(*^_^*)

おおさかで活動しています

ブログvol.15

今回のテーマは?

 

遠距離カイゴでできること

  
脳梗塞で入院した父


家に帰ってきたときに、どのような生活を送れるだろうか?


母の不安をどう解消できるか?

 

これが最大のテーマでした

 

脳梗塞の後遺症は、言語障害、右麻痺が残り、杖で歩ける程度に回復

「ここまで回復してよかったね!」

と思うのは一般的な考え方だと思いますが、ここからが一筋縄ではいかないのです

元々の器質にまだら認知症が加わり、いろいろ勃発するわけです

 

写真出典元:https://www.photo-ac.

やっぱりね・・・

 

なんども言いますが、元々から自由奔放な父

入院中、じっとしていることができません

愛煙家の父は、病室でタバコを吸う

病院から行きつけの店へタクシーにのって飲みに出かけてしまう

理不尽に感じると、怒り出す

家だと父にとって特になんともない日常のことが、病院では非常識

 

家族は、ただただ謝る・・・

  

父は、「何が悪いとや?

 (えっ?・・・)

 

病院としては、精神疾患と受け取ったのでしょう

精神科病棟へ転室

そのときの父に面会に行ったとき、扉越しに見える父

なんだか、かわいそうでしたね

 

当時、病院で何かあれば、母に電話がかかってきていました

母との電話で、状況や不安などの話を聴く

だんだんと母も参ってきて、わたしがやりとりすることに・・・

これからの生活を病院の医療ソーシャルワーカー(相談員)も心配してくれて、
このまま家に帰るわけにはいかず、一旦精神科病院へ転院となりした

 

 写真出典元:https://www.photo-ac.

帰るためにととのえること

 

 

入院中にしておくこと

まずは、介護保険の申請

父の世話は、母にはできません

第三者に家に入ってもらうことで、ワンクッションとなる

そうすると、母の精神的な負担が減る

   

介護認定の結果が出て「要介護3

ケアマネジャーが決まり、父の特性、経緯をありのままに伝えました

  

担当のケアマネさん
早口でせっかちなしゃべり方

ちょっとこのままでは父と馬が合わなさそう

父の怪訝そうな表情が物語っていました

  

いつ爆発するか・・・

  

父の望む暮らしと母の安心感を保ち生活を送れることが最大のテーマ

父が好むしゃべり方、聞き方をお伝えしたのを思い出します(笑)

やさしい口調で、話をするとき、聞くときは目を見る

  

父は、自分のことに親身にやさしく接してくれる人が好きなんですよね( ´艸`)

 

元気になってよかったね、と言いたいが・・・

 

退院した父は、相変わらずお酒が大好き

たばこも吸う

もちろん、おでかけも好き

杖をついてバスにのって病院へ

たまにまっすぐ帰ってくる日もあれば

飲んでタクシーで帰ってくる日が度々

元気になってよかったね(*^_^*)

と言いたいところですが、まぁ~思い通りにいかないと怒る怒る・・・

   

説明したことを覚えていないこともしばしば

水を出しっぱなし

寝たばこでふとんを焦がす

母にあたり散らす

母との電話は、いつも父のこと
困り果てていましたね・・・

  

「もう、たまらんね。どげんしようか・・・」

  

ヘルパーさんナイス!

 

自由奔放な父

父は人情に篤く、いい部分ももっている人です

ただ、酒が災いを生む・・・

  

まわりの人は「悪い人じゃなかとですけどね~」が合言葉

  

でも、不思議と自由奔放な人ほど愛されるんですよね(笑)

(家族は困ってますけど…)

  

当時、週2回ヘルパーさんが入ってくれてまして、
かかわり方がうまい!!

父の好むポイントをつかみ、声のかけ方がうまい!

   

よし!これでなんとかうまくいきそう(*^^*)>

  

まとめ

  

親を遠くから支援する

ポイントは、『聴く』『手配

  

何に困っているのか、じっくり話を聴く

どうすれば、安心して生活が送れるようになるのか?

わたしの基軸ではなく、相手の基軸で考える

だって、自分が正解と思っても、相手が正解と思っていなければ、話は進みませんもんね

   

子どもにとって近くにいようが、遠くにいようが、正直精神的負担は大きいですし、
親が変わっていく不安」が出てきます

  

ここで大切なのは、子どもとしての感情は置いといて、

マネジメントしていく考え方をもつこと

俯瞰してみることです

   

当時、子どもが5歳で、わたしは30歳
登録ヘルパーとして働きながら、社会福祉士の受験勉強を隙間時間でやっていました

受験3回目のチャレンジでしたから、絶対に合格してみせる、と気合満点でした!

(それはそれは、冷蔵庫やトイレは、わからない部分が書いてある付箋だらけでしたね(笑))

  

自分が、社会福祉士として仕事でかかわるときをイメージしながら、親とかかわるように心掛けていました

父のカイゴ、母の相談相手、介護サービスの手配、どう組み合わせていくといい形になるのか?

今でもわたしの中で、かなり勉強になった事例となっています

  

でも、時々子どもとしての感情が溢れてしまうことも・・・

そんなに、いい子にはなれないですよね

わかってほしいがために、父についつい強い口調になる、そんなこともありました(-"-)

家族というのは、過剰に反応してしまうものなんです

  

だから、俯瞰してみる力が大切です!

そして、ほどよい距離感

  

このあとも、ことあるごとに大阪と福岡の往復

まぁ、ストレートな道ではないですよね、カイゴって

遠距離カイゴは、まだまだつづく・・・

  

今日はこのあたりで

産業ケアマネの岡田和子でした(*^^*)

   

   

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投稿者プロフィール

岡田 和子
岡田 和子
ケアマネジャーを紡ぐ会 大阪支部長
産業ケアマネ2級
主任ケアマネジャー
社会福祉士
メンタルヘルスマネジメント
ヨガセラピスト
THP心理相談員
ホームヘルパー2級 他
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