産業ケアマネを育成するということ

今私がライフワークとして取り組んでいる
「仕事と介護の両立支援」

その中でも産業ケアマネの育成について
お話ししたいと思います

ブログを読んでくださっている方は
何度が聞いて知っていると思いますが

「産業ケアマネ」という仕事があります
2020年に、「産業ケアマネ」という資格が生まれました

実はこの産業ケアマネは
私たち「ケアマネージャーを紡ぐ会」が作った資格です

産業ケアマネの仕事は
会社にいる産業医や産業保健師のような存在

すなわち
産業医が従業員の健康を支援するのと同じように
産業ケアマネは従業員の「介護問題」を支援します

従業員の親の介護が始まった時
どうしたら仕事を続けながら介護ができるか
そして、介護に伴う不安や悩みを
どう乗り越えていくのか

個別面談や職場全体の教育を通じて
介護に強い会社をつくっていく

従業員が介護を理由に
仕事を辞めなくていい環境をつくる

それが産業ケアマネの役割なのです

試験から始まり、見えてきた現実

この資格は2020年11月から試験をスタートし
そこから毎年欠かさず年2回実施してきました

今では3級、2級、1級と等級も整い
合格者は1500人を超えました

今でこそ「産業ケアマネ」は
世の中に知られるようになりましたが
でも、その道のりは
決して順調だったわけではありません

試験開始から2年ほど経った頃
合格者が300人ほどに増えてきた時
私たちはある現実に直面しました

資格を持っていても、企業の中で活動できる
産業ケアマネがほとんどいない、という現実

ケアマネージャーとしての経験はある
でも企業に営業することも、契約を取ることも
実際に企業の中で何をすればいいのかも分からない

資格はあるのに、両立支援の現場で使えない

この現実は、正直かなり苦しかったです

1年かけて作り上げた養成講座

「このままではいけない。」
資格を取ったその先まで
きちんと繋げなければいけない

そうして立ち上げたのが
令和5年5月に開講した
「産業ケアマネコンサルタント養成講座」です

この講座、本当にゼロから作りました
しかも、丸1年かかりました

私を中心に、進さん、山崎君
そして外部コンサルとして濱田恭子さん、上田誠司さん

毎週1回
夜9時からスタートして、気づけば日付をまたいで
「今日も12時過ぎちゃったね」なんて言いながら
それでも毎週毎週、積み上げて作った講座です

簡単な道のりではありませんでした
でも、どうしても必要なものだった

令和5年の5月
第1回の0期生としての募集に
全国から20人が集まったとき
「ああ、やっぱりこの講座を作ってよかった」
そう心から思いました

このころはちょうど
ケアマネージャーを紡ぐ会 会長の
宮崎さんの病気が分かってすぐの時でした

本当ならば、開講の時に来て欲しかったけれど
それがかなわず
最初の挨拶の中で病気療養中の
宮﨑さんのことに触れたことを覚えています

養成講座第一回目、最初の会場は
私が宮崎会長と初めて出会った場所でした
(本当にこれは偶然です)

その場所でスタートできたことも
今振り返ると意味があったんだなと思うんです

そしてこの講座も
今では卒業生が120人になるところまで来ました

この講座は、講師としては進さん、山崎君
この2人が中心となって担当しています
そして私も講師として名前を連ねています

 「どうしたら企業とつながれるのか」
この一点を徹底的に考え抜いて作った講座でした

自分たちが実際に試行錯誤してきた中で見えてきたもの
このノウハウがあれば企業とつながることができる
そして企業の中で、個別相談や介護教育を実践できる

そこまでを見越して設計した内容が
「産業ケアマネ養成講座」なのです

つまり、産業ケアマネとして
「何をしたらいいのかが分かる」
そして「実際に動けるようになる」
そういう講座になっています

資格で終わらせないための「道場」

この講座の手前にいる方
これから一歩踏み出そうとしている方
また、講座を卒業した方そのすべての方が
産業ケアマネとしての
モチベーションを保ち続けられるように
「産業ケアマネ道場」という場をつくっています

道場開講は宮﨑さんの最後の仕事でした
何度も電話やzoomで私たち三人に指示を出し続けた
宮﨑さんが最後に作ったコンテンツです

道場はみんなが集まり、学び、悩み、挑戦し続ける場所

これは毎週水曜日、夜に1時間半
今では100人ほどの道場生が集まる場になっています

ここでは叱咤激励しながら
資格を取っただけで終わらせない
その後の育成、そして仲間とのつながり

そういったコミュニティとしての役割も含めて
産業ケアマネという活動を
息の長いものにしていくために進めています

昨日はその道場で私は
総師範として登壇しました

宮﨑さんの意図として
道場は稽古の場所だから
お客様ではない、辞めたい人は辞めて結構
そうでなきゃ産業ケアマネとして
介護保険外の仕事なんかできっこない

それも宮﨑さんの愛だったんじゃないかな
今ではそんな風に思います


道場は毎週週替わりで師範が登場し
稽古をつけるのですが
私は一年に一回だけ登壇することとなっています
それが年度始めの昨日の夜でした

正直、かなり厳しい内容だったと思います
何人かは私のこと嫌いになったと思います。笑
でも終わったあと
多くの道場生からメッセージをいただきました

「決意が固まりました」
「覚悟ができました」

その言葉を見たとき
ああ、この活動は間違っていないんだと
改めて思いました

この先に目指しているもの

産業ケアマネは
資格を取ることがゴールではありません

その先で
誰かの支えになること
企業の中で人を救うこと
そして社会を変えること
そこまでいって、初めて意味がある

だから私たちは
試験、講座、道場と、すべてをつなげて育成しています

この先にあるのは
介護で苦しむ人がいなくなる社会

仕事をしながらでも、安心して介護ができる社会

それが当たり前になる未来を
産業ケアマネと一緒に作っていきたい
そのために、これからもこの活動を続けていきます

この活動は一人ではできません
でも確実に仲間は増えています

想いを持って動く人がいる限り社会は必ず変わる
私はそう信じています

そしてこの活動は
想いだけでは続きません
でも、想いがある人にしかできない仕事です
もしあなたがその一人なら
ぜひ一緒に一歩踏み出してみてください


そんな養成講座が6月に開講します
決して損はさせない内容となっています
宮﨑さんも天国からきっと
私たちの活動を応援してくれていると思います
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https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfyPRMp7LcSuVzeG2UTuKBxxHTB90xUXuRnn83aDX6PpjmHrA/viewform

投稿者プロフィール

前田 れいこ
前田 れいこ企業と産業ケアマネを紡ぐ会 代表
岡崎市議会議員
株式会社わがんせ 代表取締役
・単独型居宅介護支援事業所あすなろケアプラン(岡崎市)
・単独型居宅介護支援事業所つむぐ支援センター(名古屋市)
一般社団法人日本単独居宅介護支援事業所協会 ケアマネジャーを紡ぐ会 副会長
共著「介護職よ、地方議員を目指せ!」出版
前田れいこ公式ブログ
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