ケアマネジャーから産業ケアマネへ〜シフトチェンジに必要な視点と姿勢〜
ケアマネジャーとして長く現場に携わってきた人が、産業ケアマネという新しいフィールドへ飛び込む時、多くの戸惑いが生まれます。
私自身もその一人です。
しかし、企業で働く従業員の「仕事と介護の両立」を支える役割は、社会的にもますます重要性が高まっています。
その最前線で力を発揮できるのは、介護を熟知した私たちケアマネジャーです。
今日は、産業ケアマネとして活動しようとされている方向けに、ケアマネジャーから産業ケアマネへと「脳を切り替える」ために必要な視点をまとめてみたいと思います。
ケアマネジャー脳から産業ケアマネ脳へ
ケアマネジャーは、普段は「介護される側(利用者)」に焦点を当て、介護サービスを中心に支援を構築します。
一方、産業ケアマネが向き合うのは「介護している側=働く従業員」です。
相談に来る従業員は、
・家族の介護の悩み
・仕事との両立の不安
・家族との関係性
・将来の見通しのなさ
など、複雑な問題を抱えていますが、本人は「利用者」ではありません。
つまり、介護される人の生活ではなく、介護を担う従業員の暮らしに目を向け、安心して働き続けられる環境を整える視点が求められます。
・介護の状況整理
・現在の仕事の状況
・従業員の心身の状況
・企業における制度の活用(介護休業他)
・職場の理解
こうした、従業員中心の支援視点を持つことが、産業ケアマネ脳への第一歩になります。
介護業界から飛び出し、広い海原へ
企業というフィールドは、私たちにとって未知の世界でもあります。
相手は、
「ケアマネジャーって何をする人?」
「介護のことはよくわからない」
という方たちばかり。
だからこそ大切なのは、私は介護の専門家であるという自負を持つこと。
私たちが日々行っている
・アセスメント力
・調整力
・見通しを立てる力
は、企業の中では唯一無二の専門性になります。
従業員の仕事と介護の両立支援は、私たちケアマネの経験がそのまま強みになると思います。
業界を超えたネットワークづくり
しかし、ケアマネジャーは、介護・医療のネットワークは強くても、介護業界以外の人脈は極端に薄いのが現実です。
産業ケアマネは企業とつながり、働く従業員を支える仕事。
そのためには、業界の壁を越えた多様なネットワーク作りが必要不可欠です。
企業の常識や悩みを理解するためには、
・経営者
・人事労務
・士業(社会保険労務士、司法書士他)
・異業種
こうした、人々と関わる経験が大きな力になります。
そのために必要なのは、自ら積極的に交流の場へ飛び込むこと。
・異業種交流会
・ビジネスコミュニティ
・商工会議所のイベント・セミナー
・企業向け勉強会
このような場所に参加することで、
「企業の常識」
「従業員支援の実情」
「経営側の視点」
がリアルに見えるようになります。
産業ケアマネは、介護の専門性×他業界との関係性があってこそ成り立つ仕事だと思うのです。

あるビジネスコミュニティの方々と交流
新しいフィールドへ踏み出す勇気を持つ
産業ケアマネは、まだ確立されていない新しい領域だと思います。
だからこそ、私たちの一歩一歩が、未来の当たり前をつくります。
そして、超高齢化社会を迎えた今、介護の専門性は、業界を超えて必要とされています。
勇気を持って一歩踏み出すことで、産業ケアマネの可能性は確実に広がると思います。
と、、、ここまで色々と書いてきましたが、私自身、決して立派にやれているわけではありません。
日々迷いながら、うまくいかないことも多く、試行錯誤しながら歩いている最中です。
それでも、ケアマネジャーとしての経験や知識が働く人を支える力になると信じて、少しずつ前に進んでいます。
もし同じように新しい一歩を踏み出そうとしている方がいたら、一緒に学び合いながら進んでいけたら嬉しいです。
私もまだ夢の途中ですが、仲間と共に成長できることを楽しみにしています。
投稿者プロフィール

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産業ケアマネ2級
仕事と介護の両立支援コンサルタント養成講座 1期卒業生
ケアマネージャー歴 10年
社会福祉士
介護福祉士
保育士
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