介護の備えシリーズ① 情報の備え 〜「わからない」をなくす第一歩〜
兵庫県で活動している 産業ケアマネ 片岡です。
「親の介護が必要になったら、どこに相談すればいいんだろう?」
多くの人がそう思いながらも、なんとなく先延ばしにしてしまいがちなテーマです。
実は介護って、「情報がないこと」が一番の不安材料。
親の介護に直面して初めて「介護」に触れる方が大半のため、知らないのは当然のこと。
逆をいえば、“知っている”だけで落ち着いて動ける場面は、たくさんあります。
今回は、「介護の備えシリーズ」の第一弾として、情報の備えの大切さを考えてみたいと思います。
「調べれば出てくる情報」だけじゃ足りない理由
介護は、「暮らしの変化」そのものです。
どんなサービスがあるのか、どこで手続きするのか、誰に相談できるのか――
知っていれば動けるのに、知らないだけで立ち止まってしまう。
そんな“もったいない時間”が、介護に直面した場面にはよくあります。
そして、もう一つ大切なのは、“信頼できる情報”とつながることが、何よりの備えになるという点です。
ネットやSNSにも、介護の情報はたくさんあります。
でも、そこに書かれていることが「自分の親に当てはまるか?」は、誰も教えてくれません。
介護のキーパーソン、それが“ケアマネジャー”
そこで登場するのが、ケアマネジャーという存在。
ケアマネジャー(正式名称は「介護支援専門員」)は、介護保険サービスを利用するためのケアプランを立てたり、本人や家族の困りごとを把握した上で、必要な支援につなぐ専門職です。
要介護認定を受けた方の支援にかかわるほか、予防段階でもアドバイスや情報提供を行うケースもあります。
つまり、「ケアマネジャーにつながる」ということは、介護保険サービスや地域資源につながる最短ルートでもあるんです!
どこに相談すればいい?
「でも、ケアマネジャーとどうやってつながる?」
そんな時は、これだけ覚えておけば大丈夫です。
親の住所地 +「地域包括支援センター」で検索してみる。
出てきた窓口は、「ケアマネジャーとつながること」も含めて、介護のことをまとめて相談できる身近な場所です。
今すぐ問い合わせる必要はありません。
「何かあったら、ここに相談できるんだ」と知っておくだけで、安心材料が一つ増えます。
最後に ― まず“ひとつだけ”やってみるなら
まずは、親の居住地の“地域包括支援センター”を調べてみる。
「この地域にはこういう窓口があるんだ」と知っておくだけで、いざという時、心に小さな“地図”がある状態になります。
介護の備えは、何かを“決める”ことではなく、“知っておく”ことから始まります。
何か一つ、介護の備えになるコト、やってみよう!
そんなきっかけになれば嬉しいです。
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私、産業ケアマネ 片岡 は
主に兵庫県の企業様を対象に「仕事と介護の両立支援明石事務所」を運営しています。
社内セミナーや社内実態調査、介護に直面する従業員への個別面談などを通じて仕事と介護の両立を支援。
社会問題「介護離職」の防止につなげます。
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投稿者プロフィール

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産業ケアマネ2級
仕事と介護の両立支援コンサルタント養成講座 2期卒業生
介護業界21年
社会福祉士/介護支援専門員
仕事と介護の両立支援明石事務所 2024年11月開設
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