今企業に求められる『産業ケアマネ』という存在

「介護は突然やってくる」
これは決して大げさな表現ではありません。

「親が倒れた」「認知症かもしれない」「どこに相談していいか分からない」と慌てる方がたくさんおられます。
「働く世代の介護」はもう目の前に迫っているのかもしれませんよ!

久しぶりのブログです。今回は改めて産業ケアマネの役割についてお伝えしたいと思います。

企業も動き始めている

先日、ある企業の人事担当者との面談に同席させていただきました。
その中で印象的だったのは、「育児・介護休業法の改正で、企業としても動いていかないといけない」という言葉でした。

これまでは介護=プライベートなことという認識だったと思います。
しかし今やそうも言っていられないのです。働きながら介護を続けられる環境を整えないと、優秀な人材を失ってしまいます。

企業側の意識確実に変わり始めていることを実感しました。

その企業では、介護に直面している社員だけでなく、“これから起こりうる人”に向けての情報発信や相談体制の整備も検討されており、産業ケアマネとして関わる意義を改めて感じた瞬間でもありました

介護離職は防げる

2025年、団塊の世代がすべて75歳以上となり、介護が必要な高齢者の数がますます増加しています。
それに伴い、40代〜50代の働き盛りの世代が、突然、親の介護に直面するケースが増えてきました。

「自分が介護しなければ」と思い詰め、仕事を辞めて介護に専念しようとする方も少なくありません。
しかし実は、多くの場合、介護離職は防ぐことができます。

そのために大切なのが、「早めの相談」「職場の理解」「正確な介護情報へのアクセス」です。

私たち産業ケアマネは、仕事と介護の両立をサポートする専門職として、
その第一歩を一緒に考えるお手伝いをしています。

産業ケアマネの役割

産業ケアマネの役割は、介護の制度やサービスを紹介するだけではありません。
社員の方が「何から始めたらいいか分からない」という混乱の中で、気持ちを整理し、今できる選択肢を一緒に考えるパートナーになることです。

例えば、「親が遠方に住んでいる」「実家に戻るべきか悩んでいる」「兄弟との分担がうまくいかない」など、制度ではカバーできない“生活の現実”にも寄り添います。

産業ケアマネは、ケアマネジャーの資格を持っているため、介護保険の申請方法や介護サービスの具体的な活用法について、わかりやすくお伝えすることができます。

また、これまでケアマネジャーとして数多くのご家庭と関わってきた経験があり、さまざまな事例をもとに、現場での実践的な知恵や工夫もお伝えできます。

「仕事もあるのに、介護ってどうしたらいいの?」
そんな不安を抱える方には、制度の説明だけでなく、家族との向き合い方や実際に役立つエピソードを交えながら、少しでも具体的なヒントや安心につながる情報をお届けできるのです。

最後に

介護はもはや個人や家庭だけの問題ではなく、企業にとっても大きな課題となりつつあります。
育児・介護休業法の改正をきっかけに、社員の介護と仕事の両立に向けて動き出す企業も増えています。

介護離職を防ぐために必要なのは、「早めの気づき」と「正しい情報」、そして「相談できる相手」がいること。

産業ケアマネは、制度やサービスの知識はもちろん、現場の経験をもとにした実践的なサポートで、働く人に寄り添います。

仕事と介護、どちらもあきらめない選択肢があることを、もっと多くの人に知ってもらいたい――
その思いで、私たちは企業や働く方々の支援に取り組んでいます。

「これから介護が始まるかもしれない」「何から手をつけていいか分からない」――そんなときは、どうぞ産業ケアマネにご相談ください。

あなたの不安を整理し、最初の一歩を一緒に考えていきます。

私は産業ケアマネとして、企業の経営者様及び人事担当者様、そして一般の方々を対象に介護セミナーを行っています。

また、企業向けに『仕事と介護の両立サポートプログラム〜介護する家族に寄り添う会〜』を提供し、仕事と介護の両立を目指す職場づくりを、企業のパートナーとして支援しています。
詳しくは下記をご覧ください。
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お問い合わせは下記まで
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最後まで読んで頂きありがとうございました。

投稿者プロフィール

辻 恵
辻 恵
産業ケアマネ2級
仕事と介護の両立支援コンサルタント養成講座 1期卒業生
ケアマネージャー歴 10年
社会福祉士
介護福祉士
保育士