40歳から始める、”心の介護準備”
兵庫県で活動している 産業ケアマネ 片岡です。
「介護はまだ先の話」——そんなふうに思っていたとしても、ある日突然、現実になることも。
そして、いざ始まってみると、多くの人がこんな気持ちに…。
「まさか、こんなに急に来るとは思わなかった」
「何をすればいいかわからなかった」
「仕事どころじゃなくなってしまった」
介護は、家族の暮らしや働き方に大きな影響があります。
だからこそ、「仕事と介護の両立」に向け、40歳という節目で知っておいてほしいことを綴ってみたいと思います!
制度を知っているだけでは、乗り越えられないこと
介護保険制度や介護休業制度など、知っておくべき制度や仕組みはたくさんあります。
でも、それだけでは足りないと、私は日々実感しています。
介護に直面したときに大きく揺さぶられるのが「感情」です。
そして、その感情こそが、判断や行動に大きな影響を与えるのです。
感情に備えることも、“両立準備”
介護が始まると、さまざまな感情が押し寄せてきます。
イライラしたり、不安になったり、親がかわいそうだと感じたり。
「私がやらなきゃ」と責任を一人で背負い込んだり…。
自己犠牲したくなったり、「もう仕事を辞めようかな…」と思ってしまうことも、決して珍しいことではありません。
でも、そう感じるかもしれないとあらかじめ知っておくだけで、その瞬間の判断は大きく変わってきます。
感情に飲み込まれる前に、思い出すこと
仕事を辞める。
それは、人生においてとても大きな決断です。
でももしそれが、「気持ちが追いつかないから」「この状況がつらいから」といった一時的な感情で下したものであれば…。
あとになって「本当にそれでよかったのかな」と、自分を責めてしまうかもしれません。
だからこそ、自分の人生やこれからの計画と照らし合わせながら、冷静に判断することがとても大切です。
感情が揺れるのは、自然なこと。
でもその波に飲まれそうになったとき、「私はどうしたい?」と自分に問いかけられるように。
そのためにも、「感情に備えておく」ことは立派な準備の一つなのです。
40歳という節目にこそ、考えてほしいこと
40代では、多くの人にとって仕事でも家庭でも責任が増える時期です。
一方で、親は70代に差し掛かり、「介護」が現実味を帯びてくる年代でもあります。
このタイミングで、「もし親の介護が始まったら、自分はどう感じるだろう?」と想像してみる。
すでに介護を経験した人に、当時の感情を聞いてみる。
そして、いざというときに慌てずにすむよう、制度の知識だけでなく、心の準備もしておくこと。
これは、未来の自分を守るための、大切な“心の備え”になります。
自分を犠牲にしないという選択肢
仕事と介護は、両立できます。一人で抱え込まなくてもいい。制度も支援も使っていい。
そして何より、「自分の人生も大切にしていい」——そのことを忘れないでいてほしいのです。
介護をするということは、誰かの生活を守る行為です。
でも、それと同じくらい、自分自身を大切にすることも必要です。
介護のことを考えるのは、なんだか怖い。
だからこそ「まだ先でいい」と思いたくなる気持ちも、すごくよくわかります。
でも、介護は“そのときになってから”考えるには、あまりにも影響が大きすぎるテーマです。
今、少しだけ立ち止まって考えてみる。
40歳という節目の今だからこそ、できることがあります。
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私、産業ケアマネ 片岡 は
主に兵庫県の企業様を対象に「仕事と介護の両立支援明石事務所」を運営しています。
社内セミナーや社内実態調査、介護に直面する従業員への個別面談などを通じて仕事と介護の両立を支援。
社会問題「介護離職」の防止につなげます。
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投稿者プロフィール

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産業ケアマネ2級
仕事と介護の両立支援コンサルタント養成講座 2期卒業生
介護業界21年
社会福祉士/介護支援専門員
仕事と介護の両立支援明石事務所 2024年11月開設
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