第4期「仕事と介護の両立支援コンサルタント養成講座」第4日目レポート〜産業ケアマネが企業に届けるアプローチの力〜
みなさん、おはようございます。
奈良市を中心にケアマネジャー・産業ケアマネをしています
山﨑です。
全国各地で産業ケアマネが活躍しています。今回は先日開催した講座4日目について書きたいと思います。
⚪参加者の声
8月17日に行われた第4期養成講座・第4日目。参加した受講生からはこんな声が届きました。
- 「いよいよ企業様へのアンケート依頼。社員の本音を“それとなく知る”第一歩になると実感しました」
- 「先輩方のリアルな経験談に『現場の知恵って宝だな』と改めて感じました」
- 「『自分の価値をどう企業に伝えるか』『契約してもらうには何を準備すべきか』を考えるきっかけになりました」
- 「講師陣から『自分の可能性を信じてまず動くこと』と背中を押してもらえた」
全国の仲間とつながり、神のような講師陣に支えられながら学ぶ時間は、一人ひとりの力を確実に引き上げてくれています。
⚪介護離職防止の第一歩は“アンケート”から
「もし介護が突然やってきたら、あなたは仕事を続けますか?辞めますか?」
社員にこう問いかけるアンケートは、企業が“自社の実態”を知るための大切な入り口です。
国の調査では、年間約10万人が介護離職を余儀なくされています。
2030年には家族介護者が833万人、そのうち働きながら介護を担う人が438万人に達すると推計されています。
経済損失は9兆円超、そのうち両立困難による損失は8兆円(労働生産性の低下27.5%)にものぼります。
企業にとっても“待ったなし”の課題です。だからこそ産業ケアマネは、アンケートを通じて課題を「自分ごと」として捉えてもらうお手伝いをしていきます。
⚪学びのテーマ:企業との関わり方
今回の講座では、産業ケアマネが企業とどう関わっていくか、その流れや工夫について学びを深めました。
初めての出会いから、社員やチームへの働きかけ、そして継続的な支援へとつなげていく――。
「どんな順序で進めていくと伝わりやすいか」
「どんな言葉で企業に価値を示すのか」
実際のアプローチのステップを、事例や演習を交えて整理しました。
⚪サービスの伝え方を工夫する
もう一つの大きなテーマは、「産業ケアマネとしての価値をどう提示するか」。
ただ制度を説明するのではなく、企業の状況や従業員の声に合わせて、支援の形を分かりやすく整理して伝える工夫が必要だと学びました。
「サービスや支援をどう見える化し、安心して選んでもらえるようにするか」
これもまた、実践に直結する重要なポイントです。
⚪おわりに
介護離職防止は、経営者・人事・従業員、そして産業ケアマネがチームで取り組むべき社会的課題です。
私たちは企業に寄り添いながら、従業員が安心して働き続けられる職場環境づくりを支援していきます。
次回も、仲間と共に学びを深め、産業ケアマネとしての実践に活かしていきます。
👉 もし御社でも「介護が突然きたら…?」と不安を感じておられるなら、まずはお気軽にご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日もどうぞ、素敵な一日になりますように!

投稿者プロフィール

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介護現場18年
株式会社介護屋山﨑 代表取締役
奈良県介護支援専門員法定研修講師
一般社団法人日本単独居宅介護支援事業所協会 ケアマネジャーを紡ぐ会 奈良支部長
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