未来で望む必要な介護サービスは受けられない?
カメラが趣味で風景撮影が好きです
新潟県長岡市の産業ケアマネの
川上洋平です
今回も過去のブログの内容を深掘り会です
「企業における両立支援のアクション」では
- これからも、介護は家庭内の専業主婦がするもの
- これからも、介護による離職者がいても人材が補充できる
- これからも、介護サービスは望むように受けられる
過去のブログで上記の3点は
当たり前ではなくなる
今までの当たり前が当たり前
ではなくなる可能性があると示唆しました
前回のブログでこの点について考えを書いてみました
参照してください
今回は、3つ目の内容
「これからも、介護サービスは望むように受けられる?」
ついて深掘りしてみていきましょう
需要があっても人が足りない
結論からいうと
これからの日本は
現在のような介護サービスは
需要と供給が適正に保たれなくなる
可能性があります
介護サービスには様々なものがあります
在宅介護で代表的な介護サービスを
リストにあげてみました
- ホームヘルパー:自宅に訪問介護員が訪問して介護を受ける
- デイサービス:通いで入浴サービスやリハビリテーションを受ける
- ショートステイ:短期間の宿泊サービスで24時間介護を受ける
- 福祉用具貸与:車椅子や手すり、介護用ベッドなどをレンタルする
施設入所サービスも代表的なものを
あげておきましょう
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設
- 有料老人ホーム
- サービス付き高齢者住宅
それぞれの施設の詳細は
いずれ詳細に説明しますので
今回は省略します
出所:厚生労働省ホームページより
- 2025年度に介護人材は37.7万人不足する
- 人口動態から少なくとも2025年から2040年まで
需給ギャップが増加する
ヘルパーの有効求人倍率、過去最高15.53倍 訪問介護の人材不足が更に悪化 厚労省
https://www.joint-kaigo.com/articles/12018/
介護のニュースサイト Joint より抜粋
- 特に訪問介護員(ホームヘルパー)の人材不足は顕著
- その他の介護職員も有効求人倍率は高い値で推移し、今後増える可能性が高い
- ケアマネジャーも平均年齢が高く、人材不足の懸念が高まっている
日本の全産業にて人材不足は
進んでいるが、介護業界は有効求人倍率の
推移を細かくみていくとその中でも顕著である
私は望むように介護サービスが利用できるのか
ケアマネとして現場で働いている
私の現在の現場感覚をお伝えします
- 高齢化率の高い地域ほど、事業所数と会人材が不足し介護サービスが受けにくい
- 担当のケアマネが決まらず、介護サービスの利用までにおおよそ1か月以上かかってしまう
- デイサービスは日曜日営業をやめ、受け入れ(事業)を縮小している
- ショートステイの利用定員数を減らして、施設入所サービスにリソースを集中させている
- 要介護認定軽度者(要支援〜要介護1程度)の人は、ヘルパーの家事援助が一部で受けてもらえない傾向がある
上記は私が現場で働いていて感じる
最近の地域の業界傾向であり
全て介護人材不足による介護業界の変化です
今後、介護人材の不足が解決されない場合
おそらく加速度的にこうした現象は進み
今、当たり前に利用できる介護サービスが
いずれ利用しにくい未来が待っているかもしれません
国もこうした問題には対処していますが
介護人材の不足を解決するには
時間がかかります
オイルショックや看護人材不足など
過去の需給ギャップの課題となった事象を
解決策としては
国が予算追加や法令の見直しなどにより
対処してきましたが
効果が現れるのは一定の期間を要しました
介護人材の不足問題や
介護サービスの維持については
国も数年前から対応策を始めています
仕事と介護の両立において
介護サービスの利用は必須です
しかし、将来的に両立のために
必要な介護サービスを望むように
利用できるかは
現在のように需要と供給のバランスが
保たれているかは懐疑的であります
この局面をいかにして乗り切るか
介護者のわからないことを
私たち産業ケアマネが解決していきます
介護で困る前に「話す」ことで
来たるべき時に「備える」ことが
できます
従業員の介護離職や
仕事と介護の両立困難による
生産性の低下を防ぐために
全ての企業へむけて
産業ケアマネの活用を
お勧めします
ご相談お待ちしております
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投稿者プロフィール
-
合同会社Sunflower ケアプランセンターひまわり 主任ケアマネジャー
産業ケアマネとして、仕事と介護の両立支援担当
介護福祉士 認知症介護実践指導者 健康運動実践指導者 NSCA-CPT
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