思いを話せる場所 ありますか⁈　　　　　　　　　　　

こんにちは　　愛知県　岡崎市　の　
産業ケアマネ　金原洋子　です。

　第19回　ＢＬＯＧ (^^)/　

ケアマネジャーとして

これまでに　たくさんの方から聞いた

「なかなか　話せない」
「わかってはもらえない」　という思い


同じような思いを持つ方同士
似たような体験をしている人同士が

出会い　つながり　話せる場
話し　笑い　前向きになれる

そんな場をつくりたい・・・

近所の人には話せない

要介護１　認知症のAさん

近所の散歩が毎日の日課です。


奥様は、地域活動に積極的に参加し
お仲間との交流も楽しまれています。


散歩をするご主人の姿を見かける近所の方から
「ご主人　毎日歩いていて　お元気そうね」
と声をかけらます。

「そうね　毎日歩くのが日課でね」
と笑顔で返事をされているそうです。


夫に認知症があり　悩んでいることは
「なかなか　近所の人には話せない」
とおっしゃられます。


地域のカフェで定期的に開催している
介護者家族の会　にご夫妻で参加され

同じような悩みを持つ方との会話が
励みになっていると話されます。

知らない場所へ行くことに不安の大きかったAさんも
この会への参加は楽しかった様子で

ご夫妻で外出が増えるきっかけになりました

「何十年かぶりで　喫茶店デートに行った」
と照れくさそうに話してくれました。

分かってはもらえない

仕事をしながら　認知症の母の介護をしているBさん

お母さんと二人暮らしです

お母さんは　体はとても元気で、
声をかけないと　
真夏でも　庭の草取りに夢中になってしまいます

誰にでも　愛想よく　話ができるお母さん
毎日デイサービスに通い　活動的に過ごされています

その反面　自宅では
娘であるBさんに　ひどい言葉を投げかけることがあります

認知症という病気のせいだと分かっていても
Bさんは傷つきます

ある時　職場の介護経験のある先輩に
お母さんのことを話したそうです

「それくらいなら　まだたいしたことないよ」
と言われ

「あぁ　わかってはもらえない」と
感じたそうです

同じような思いを持つ人と話したい

５０代女性　のCさん　　

脳出血の後遺症があり　介護保険サービスを利用されています

料理ができるようになりたい
趣味の手作業をもう一度始めたい
電車に乗って旅行に行きたい
エスカレーターに乗れるようになりたい

目標に向かい　根気強く　
前向きに　努力されています

介護保険サービスを利用している中で
多くの高齢者の方に

「まだまだ　若くていいねぇ」と
よく言われます

「そうですね」　笑顔で答えます

皆さん　いい人ばかりで　
会話も楽しいけど

「若いからこその悩みもあるんだけどな…」

そんな思いは話せない　と感じるそうです。


「同じような思いを持つ人と話したい」

「そういう場を作れたらいいね！」

Cさん　と　ケアマネの　そんな会話がきっかけです。

思いを話せる場

介護を受ける当事者の方
家族介護者の方

それぞれが抱える思いを

聞く機会がある　ケアマネジャーだからこそ


同じような思いを持つ人同士が
出会い　つながる場を　作ることができるのではないか・・・

地域に出て
いろんな方と協力しながら

私にできること。



２年前　家族介護者さんの
とても　かなしい出来事をきっかけに

はじめた　家族介護者の会

第１回は　公共施設の談話室で開催しました

ちょうど　クリスマスシーズンで
赤と緑の装飾と
クリスマスソングのBGM
雰囲気づくりも考えて・・・

参加者の方もそれぞれ
ざっくばらんに話ができ
良い会でした

それでも　何か少し
私の中で　違和感があったのです


もっと　身近で
飾らず　気軽に話せる　

地域のカフェで開催しよう！

こうした　茶話会　の趣旨を理解してくださり
協力してくださるお店が
見つかり　

回を重ねるごとに

参加者さん同士はもちろん
お店のオーナーさん
そこで出会う地域の方

との　つながりが生まれています


地域の　身近な場所で
安心して　思いを話せる場

出会い　つながり
笑い合い　前向きになれる場

を増やしていきたい。


こうした活動から

介護への理解が進み

つながりが広がり



介護の問題が

当事者と家族介護者だけではなく

誰にとっても

身近な　特別ではないものに

なっていくといいな と願っています。


地域での　茶話会・多世代家族介護者の集いの場
展開していきます！

　一般社団法人リョウリツ　 https://ryouritsu.com/