年末年始、ふと気づいた親の老い

年末年始、久しぶりに実家に帰り、親とゆっくり過ごした方も多いのではないでしょうか。
一緒に食卓を囲み、何気ない会話をし、いつもの風景のはずなのに、ふと胸に引っかかる瞬間はありませんでしたか。

歩くスピードが前より少し遅くなっていたり。
重たい物を持つのを、さりげなく避けていたり。
同じ話を何度も繰り返していたり。

大きな変化ではないけれど、
「前はこんな感じじゃなかったな」と思う、ほんの小さな違和感。

それでも私たちは、ついこう思ってしまいます。
「まだ大丈夫」
「年齢のせいだよね」
「考えすぎかもしれない」

日常に戻ると、その違和感は忙しさの中に紛れて、
いつの間にか心の奥に押し込まれていきます。
仕事、家事、予定…立ち止まって考える余裕なんて、なかなかありません。

けれど、親の老いに気づく瞬間は、
何か大きな出来事として現れるわけではありません。
多くの場合、とても静かで、ささやかで、
「気づこうとしなければ、見過ごせてしまう」形でやってきます。

私は仕事柄、多くのご家族と関わってきましたが、
「もっと早く気づいていればよかった」
この言葉を、本当によく耳にします。

それは後悔というより、
「あの時の違和感には、意味があったんだ」
と、後から振り返って気づく感覚に近いのかもしれません。

親の老いに気づくことは、何かを急いで決めなければならない、
ということではありません。
介護を始めることでも、準備を押し進めることでもない。

ただ、
「これまでと同じではないかもしれない」
そう心のどこかに置いておくこと。

それだけで、見える景色は少し変わります。
会話の仕方が変わったり、
連絡の頻度が変わったり、
「今度でいいか」を「今のうちに」に変えられたり

親の老いに気づくことは、
不安になるためでも、心配し続けるためでもありません。
むしろ、これからの時間をどう過ごすかを、
少しだけ丁寧に考えるきっかけなのだと思います。

年末年始に感じた、あの小さな違和感。
どうか、なかったことにしないでください。

それは、
親と自分のこれからを考えるための、
静かなサインなのかもしれません。

親の老いに気づいた「今」こそが、これからの暮らしや働き方を考え始めるタイミングなのだと、私は感じています

私は現在、産業ケアマネとして、企業に向けた「仕事と介護の両立支援」に取り組んでいます。
働く従業員の方を対象に、
・家族の介護に関するアンケートの実施
・介護に備えるためのセミナーの開催
などを通じて、介護が始まってから困るのではなく、気づいた今から備えられる職場づくりを企業と一緒に考えています。

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投稿者プロフィール

辻 恵
辻 恵
産業ケアマネ2級
仕事と介護の両立支援コンサルタント養成講座 1期卒業生
ケアマネージャー歴 10年
社会福祉士
介護福祉士
保育士