帰省前に考えたい「わたしと家族と仕事」のこと③お正月に話して終わりにしないコツ

兵庫県で活動している 産業ケアマネの 片岡です。

年末年始に親の暮らしや家族のこれからを話題にし、話し合いができた。
けれど、話して終わりになってしまうことも少なくありません。
大切なのは、「あのとき感じた気づき」を“次につなげる工夫”です。

コツ① 気づいたことはメモに残すだけで、未来への備えに

せっかく気づいたことや話し合いの内容も、時間と共に忘れてしまうことも。
そうなってしまってはもったいない!
帰省のときに感じた小さな変化や気づきを、メモに残しておきましょう。

・食事や生活リズムの変化
・家の中で少し不便そうにしていたこと
・親の言葉の中で印象に残ったこと

書き出しておくだけで、頭の中の整理にもなります。
数か月後に見返すと、「あの時より元気だな」「少し変わってきた」など、変化を客観的に見られるようになります。

コツ② 相談先を「先に知っておく」

何か起きてから探すよりも、今のうちに「相談はどこでできるか」を知っておくと安心です。

・地域包括支援センター
・親のかかりつけ医や薬局
・行政の介護保険の窓口   など…

「いざという時に動けるリスト」を持っておくことが、何よりの備えになります。
まだ相談する段階でなくても、「場所を調べておく」「電話番号をスマホに登録する」だけでも立派な一歩です。

コツ③ 自分の気持ちを整理しておく

「どんな関わり方をしたいか」「どんなふうに仕事を続けていきたいか」
自分の希望や考えを、まず自分自身で言葉にしておくのも大切です。

たとえば、

・「今の仕事は続けたい」
・「できる範囲で手伝いたい」
・「急に呼ばれた時のために上司に話しておこう」

など、自分の“軸”を整理しておくと、家族と話すときもぶれません。
これは、介護が始まってからも自分を支える土台になります。

コツ④ 小さな「行動」に移してみる

もし、話し合いができなかったとしても、自分さえその気になったらできること、実はたくさんあります。

・介護保険のパンフレットを1枚もらっておく
・両立支援制度について調べてみる
・仕事と介護を両立している人がいたら、話を聞いてみる

どれも小さなことですが、「できた」という実感が自信になります。
その積み重ねが、いざという時の行動力につながっていきます。

“気づきを形にする”のが、いちばんの備え

家族で話す時間が持てなくても、意見が違っても、自分ができる範囲で“気づきを形にする”ことが、何よりの備えです。

行動に移すたびに「自分にもできることがある」と感じられ、それが次の前向きな一歩につながります。

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私、産業ケアマネ 片岡
主に兵庫県の企業様を対象に「仕事と介護の両立支援明石事務所」を運営しています。
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投稿者プロフィール

片岡芳美
片岡芳美
産業ケアマネ2級
仕事と介護の両立支援コンサルタント養成講座 2期卒業生
介護業界21年
社会福祉士/介護支援専門員
仕事と介護の両立支援明石事務所 2024年11月開設