帰省前に考えたい「わたしと家族と仕事」のこと②きょうだいで考える、家族のこれから

兵庫県で活動している 産業ケアマネの 片岡です。

年末年始は、久しぶりに家族が顔を合わせる貴重な時間。
離れて暮らすきょうだいとも、ゆっくり話ができるチャンスです。
もし「そろそろ親のこと、話しておいた方がいいかな」と思うなら、その気持ちは大切にしたいですね。

きょうだいだからこその“難しさ”

「きょうだいがいるから分担できる」と思われがちですが、実際には、分担できるからこそ難しい場面もあります。

・親との関係がそれぞれ違う
・住んでいる場所や仕事の状況が異なる
・介護に対する温度差がある

長い時間をかけて築かれた関係性だからこそ、意見のすれ違いが生まれやすく、感情的になる場面も増えるものです。

考えは変わっていくもの

話してみると、「今は考えたくない」「まだ元気だから大丈夫」という人もきょうだいの中に出てくるかもしれません。
でも、それも“考え”のひとつです。

人の気持ちは、時間とともに変わっていくもの。
介護が現実味を帯びてくるにつれて、受け止め方も変わっていきます。

だからこそ、今は「お互いが何を考えているかを知る」ことを目的としてみる。
そして、次に話すときには「前とは違う意見になっているかもしれない」ことも、受けとめる柔らかさとして持っていたいですね。

話し合いは“考えを育てる場”

話し合いは、「答えを出す場」と思うと苦しくなってしまうこともあります。

「考えを共有し、話し合いを重ねながらチームワークを育てていく場」と考えてみるのはいかがでしょうか。
会話の中で、自分の本当の気持ちに気づいたり、相手の想いを初めて理解できたりすることがあります。

もし、きょうだいと意見が違っても、落ち込んだり責める気持ちを持つのではなく、「そんな場をまずは持てた自分」を褒めてあげましょう。

小さな会話の積み重ねが、いざという時の“家族チーム”の力になります。
完璧な合意を目指すより、「話せたこと」「聴けたこと」を大切にしていきましょう。

仕事を続ける視点から

介護が始まったとき、職場との両立には、きょうだいの理解も大きな支えになります。
「自分は仕事を続けたい」「仕事をしながら関わりたい」
そんな思いも、話し合いの中で伝えておくことが大切です。

今はまだ“想定の話”でも、きょうだいの中に共通理解を増やしていくことで、いざという時の安心につながります。

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