帰省前に考えたい「わたしと家族と仕事」のこと①知っておきたい “親の変化” の見方
兵庫県で活動している 産業ケアマネの 片岡です。
年末年始、久しぶりに実家へ帰る方も多いのではないでしょうか。
「親は元気にしているかな」と思いながら玄関を開ける瞬間、どこかホッとする気持ちも束の間、「少し痩せた?」「なんだか片付けが行き届いていないな」そんな小さな違和感を覚えることもあるかもしれません。
でもそれは、“これからを考えるきっかけ”につながるサインかもしれません。
観察ではなく「知る」という視点
親の暮らしを「チェックする」ではなく、“知る”という姿勢で見てみることが大切です。
✅ 冷蔵庫の中に古い食品が溜まっていないか
✅ 飲み薬はきちんと管理できているか
✅ 郵便物や書類が山積みになっていないか
✅ 洋服や部屋の様子が以前と違っていないか
これらは、身体の衰えというよりも、「暮らしを維持する力」の変化を映すサインです。
元気に見えても、気づかないうちに“生活の段取り”が難しくなっていることもあります。
「まだ大丈夫」も、立派な情報
多くの親御さんは、「まだ大丈夫」「心配いらない」と言うものです。
でも、その言葉の裏には、「心配かけたくない」「どう話したらいいかわからない」という思いが隠れていることも。
「こどもに言ったら怒られる…。」なんて思ってしまって、困り事や失敗を隠す方も多いです。
“本音を引き出す”必要はありません。
「最近どうしてる?」「買い物、大変じゃない?」
そんな何気ない会話の中から、暮らしの変化や心の状態を感じ取る、そんな姿勢が気づきをより深められるポイントです。
気づきを「持ち帰る」という備え方
帰省で感じた小さな気づきは、すぐに何かを決めるためのものではありません。
「このままの暮らしを続けられそうかな?」
「こんな場合、どんなサポートがあれば安心かな?」
と、一度自分の中で整理しておくこと。
それが、次に家族で話すときの準備になります。
介護は、ある日突然始まるように見えて、実は“少し前から始まっていた”ことが多いもの。
年末年始の帰省は、家族の“いま”を知る貴重なタイミングです。
観察ではなく「知る」。
心配ではなく「気づく」。
そんな視点が、これからの安心をつくる第一歩になります。
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私、産業ケアマネ 片岡 は
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投稿者プロフィール

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産業ケアマネ2級
仕事と介護の両立支援コンサルタント養成講座 2期卒業生
介護業界21年
社会福祉士/介護支援専門員
仕事と介護の両立支援明石事務所 2024年11月開設
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