仕事×介護 両立の壁 ① 〜自分がやらなきゃの壁〜

兵庫県で活動している 産業ケアマネ 片岡です。

「親が倒れた」
「急に実家に帰らないといけなくなった」
こんな声が、ある日突然、職場で飛び交います。

これまで何ごともなかった親が、ある日を境に介護が必要になる。
情報も知識もないまま、「自分がなんとかしなきゃ」と抱え込む従業員は少なくありません。

今回は、私が実際に対応した事例をご紹介します。
(年齢や家族構成は一部変更しています)

ケース①:長男だから、自分が全部しないとと思い込んでいたAさん

企業で働く40代男性。
「長男だから」という思いから、親の介護が必要になった時には実家に帰るつもりで、相談に来られた時は「もう仕事を辞めようと思っています」と話されていました。

ご両親は県外にお住まいで、近くにお姉様がいらっしゃるとのこと。

そこで私は、親御さんの介護状態を簡単に確認した上で、要介護認定の申請方法、申請からサービス利用までの流れ、利用できる介護サービスの種類と内容、そして介護休業制度について情報提供しました。

結果として、申請からサービスが安定するまでの1ヶ月ちょっとを介護休業で乗り切り、その後は無事に職場復帰。
介護サービスを活用することで、お姉様だけに負担が大きく偏ることなく、Aさんは月1回の帰省で両親をサポートできる体制が整いました。

ケース②:介護職のBさん「自分がやらなきゃ」に縛られて

介護職として働く女性社員。
「自分は介護を知っているからこそ、自分がそばで介護をしなきゃ」と思い込み、退職してでも自分で親の介護をしようとしていました。

でも、介護を“仕事”として経験してきたからこそ「家族の介護は、同じじゃない」ことに気づいた瞬間、「やっと気が楽になりました」と言ってくれたのが印象的でした。

【価値観が変わることもある】

「自分がしなきゃ」という思いが、働く介護者を退職に向かわせることもあります。
でも、介護の専門家に相談することで、「なんだ、退職しなくても大丈夫なんだ!」と感じてもらえることもたくさんあるんです。
仕事と介護の両立に悩んだら、ぜひ私たち産業ケアマネにご相談ください!

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私、産業ケアマネ 片岡
主に兵庫県の企業様を対象に「仕事と介護の両立支援明石事務所」を運営しています。
社内セミナーや社内実態調査、介護に直面する従業員への個別面談などを通じて仕事と介護の両立を支援
社会問題「介護離職」の防止につなげます。
企業代表者様、人事担当者様、お気軽にお問い合わせください!

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投稿者プロフィール

片岡芳美
片岡芳美
産業ケアマネ2級
仕事と介護の両立支援コンサルタント養成講座 2期卒業生
介護業界21年
社会福祉士/介護支援専門員
仕事と介護の両立支援明石事務所 2024年11月開設