仕事と介護の両立支援コンサルタント養成講座・3日目

みなさん、おはようございます。

奈良市を中心にケアマネジャー・産業ケアマネをしています山﨑です。
先日、《仕事と介護の両立支援コンサルタント養成講座》第3日目を開催しました。

今日は開催した様子をレポートしたいと思います。

⚪Day4は「感情の分解」


午前のDAY4は私が担当し、「感情の分解」についてお話しました。
介護と仕事を両立しながら働く従業員の悩みには、制度や手続きだけでは語れない、いろんな感情が絡んできます。
表に出てくる“第1感情”だけでなく、その裏にある“第2感情”にも目を向けることで、見えてくることがあります。
でも実は——
大事なのは、第2感情に振り回されず、その奥にある「本当の気持ち」に気づくこと。
たとえば、“怒り”の奥に“寂しさ”や“無力感”が隠れていることもあるんです。
「この人は本当は何に困っているんだろう?」
「どんな気持ちを抱えているんだろう?」
そんな問いかけが、解決の糸口につながります。


⚪Day5「伝える技術」


午後のDAY5では、前田さんが担当。
テーマは「感情との向き合い方」と「伝え方の工夫」でした。
怒りやモヤモヤの奥にある本音に気づくことで、まずは自分自身を整えることができる。
支援者である私たち自身が、自分の感情を整理し、丁寧に扱うことが何よりの基盤になります。
そして「伝える技術」では、“アイメッセージ”の力を実感。
❌「なんでそんな言い方するの?」
ではなく、
⭕「私はそう言われると悲しい」
と伝えることで、相手との間に“対話”が生まれやすくなります。
最後には、未来の自分を演じるアクターワーク。
自分の中にある可能性に、そっと火が灯るような、前向きな時間となりました。


⚪感情に向き合う力が、支援の土台になる


なぜ感情や伝え方の学びが、私たち産業ケアマネにとって大切なのか——
それは、企業で働く従業員の「リアルな思い」に向き合う役割を担っているからです。
数字や制度だけでは拾いきれない“人の声”に耳を澄まし、
言葉にならない気持ちに寄り添っていく。
AIでは代替できない、「人と人との支援」の力を、私たちはこれからも磨いていきます。

これからも、学びと実践をつなぐ場として、引き続き開催していきます。

投稿者プロフィール

山﨑理央
山﨑理央
介護現場18年
株式会社介護屋山﨑 代表取締役
奈良県介護支援専門員法定研修講師
一般社団法人日本単独居宅介護支援事業所協会 ケアマネジャーを紡ぐ会 奈良支部長
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