仕事と介護、どちらも大切にできる働き方とは ③ 〜自分も、家族も、あきらめない。両立を続けるために大切なこと 〜

兵庫県で活動している 産業ケアマネ 片岡です。

「もう仕事は無理かもしれない」
「親の希望を叶えるには、自分の生活を犠牲にするしかない」
――仕事と介護の両立のなかで、そんなふうに“どちらかをあきらめる”選択を迫られる場面は少なくありません。

けれど本当に、“あきらめる”しかないのでしょうか?

今回のテーマは、「自分も、家族も、あきらめない」ためにできること。
両立を続ける視点から、”大切なこと”を考えてみました!

1. 完璧を目指さない。「ちょうどいい」両立を探す。

両立がつらくなる理由のひとつは、「ちゃんとやらなきゃ」という気持ち。

・親の介護を十分にできていない
・職場に迷惑をかけている
・自分ばかり我慢している気がする

こんな思いに苦しくなるときこそ、「完璧じゃなくていい」と自分に言ってあげてはいかがでしょうか。

“100点満点”を目指さない方が、逆にうまくいくこともある。
誰かに決められたものでなく、“自分にとってちょうどいいバランス”を自分自身で見つけていきたいですね。

2. “選択肢”を持つ

大きな決断を迫られる前に、日々の中で選択肢を持っておくことが、両立を続ける力になります。

たとえば──
・親の通院付き添いは訪問介護を利用して、自分は仕事を休まずに済むようにする
・先のことを考えて、施設介護の情報を持っておく
・介護相談をプロに頼んで、自分の不安を整理する
・「これならできる」範囲で介護に関わるスタイルを見つける

こうした“選べる余地”があるだけで、心の余裕がまったく違ってきます。

「どうすれば仕事を続けられるか?」と視点を変えていくこと
それが、両立を「続けられるもの」に変えていくカギになります。

3. 「自分も大切にしていい」と知ること

介護と仕事に挟まれるなかで、自分のことはどんどん後回しになっていきがちです。

・体調を崩しても、病院に行く時間がない
・趣味や好きなことを、ずっと我慢している
・“がんばるのが当たり前”になっている

でも、自分を犠牲にしたままでは、両立は長続きしません。
むしろ、自分の心と体を整えることこそが、仕事と介護を両立する“土台”になります。

「私も大事にしていい」
「ちゃんと休んでいい」
そう思えることが、何よりの力になります。

両立は「選びとる」こと

両立とは、“何かをあきらめること”ではなく、“何を大切にするかを選びとっていくこと”だと感じています。

・仕事を続けながら、できる形で親を支える
・制度や支援を活用して、ひとりで抱え込まない
・自分の気持ちにも、ちゃんと目を向ける

そんな選択ができたとき、私たちは“どちらも大切にする”生き方に、一歩近づけるのではないでしょうか。

「自分も、家族も、大切にしたい」
そんな“両立の選び方”を、産業ケアマネとして一緒に考えていける存在でありたいです。

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私、産業ケアマネ 片岡
主に兵庫県の企業様を対象に「仕事と介護の両立支援明石事務所」を運営しています。
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