介護はプロに任せる。でも、プロのいいなりにはならないために

プロに任せる安心感

介護は専門知識や技術が必要です。入浴介助、服薬管理、リハビリ、認知症対応など、家族だけでは難しい場面がたくさんあります。
そこで頼りになるのが、介護サービスのプロ。ケアマネジャーや介護士、看護師など、経験とスキルを持った人たちに任せることで、家族が安心して日常を送れるようになります。
「介護をプロに任せる」ことは、決して家族の責任放棄ではなく、大切な人を支えるための選択肢のひとつなのです。

でも“いいなり”では介護はうまくいかない

ただし、プロに任せる=言われるがまま、ではうまくいきません。
プロが提案する介護サービスや支援内容は、あくまで“参考”や“選択肢”です。最後に決めるのは本人と家族。

例えば、

  • 「デイサービスは週3回」と言われても、本人は「週1回から始めたい」と思っているかもしれない
  • 「施設入居が望ましい」と言われても、家族が「在宅でできる限り頑張りたい」と考えているかもしれない

介護はサービスを使う“側”の生活や気持ちが何より大事です。
だからこそ、プロに提案をもらいつつ、自分たちの声を伝えて調整する姿勢が欠かせません。

共に作る介護のかたち

介護の理想は「プロに任せきり」でも「家族だけで抱え込み」でもなく、その間にあります。
プロが持つ知識・経験と、家族が持つ生活のリアルや本人の思いをすり合わせることで、本当に納得できる介護の形が見えてきます。

産業ケアマネとして感じるのは、“対等なパートナーとしてプロと向き合う”ことの大切さです。
プロの力を借りつつ、自分たちの意見や希望をしっかり伝える。そうすることで、介護はもっと安心で、もっと「その人らしい」暮らしにつながっていきます。

介護は“任せて、話して、選ぶ”

介護はプロに任せることで安心が得られます。
しかし、ただ言われるままではなく、家族の気持ちや本人の希望を伝えながら、一緒に介護の形をつくっていくことが大切です。

任せるけれども、いいなりにはならない。
これが、介護を続けるうえでの大事な姿勢ではないでしょうか。

投稿者プロフィール

後藤利英
後藤利英
大学卒業後、営業職・飲食業をへて介護業界へ。ホームヘルパー2級を取得後にグループホームでキャリアをスタート。
介護福祉士を取得し病院、ケアマネージャーを取得して老健・居宅支援事業所で働き、15年間の経験を元に、昨年7月株式会社介護屋ごとう、本年2月からはワントップパートナー札幌麻生店を設立。