介護に向き合う時間
介護をしながら仕事を始める
「お昼には一度家に帰らないと、お義母さんのお昼ご飯の準備があるので」
姑は、かろうじて自分でご飯を食べることはできましたが、認知症のため食事の準備はおろか、時間の感覚がないため誰かに言われるまで食事をしませんでした。
そんな状態だったので、フルで仕事なんてできない。
当時の私はそう思い込んでいました。
姑の介護の合間に少しだけ働く。あくまで介護メインの生活です。
もちろん、介護だけでなく、子育てに家事。
仕事はその中の隙間時間に少しだけ
子どもはまだ中学生と小学生、まだまだお金がかかりますからね。
それに、やっぱり専業主婦でなく、社会とのつながりをもつために、
働きたかった。
1日に2、3時間ほど週に3回くらいからですね
元々姑の介護のためにとった介護の資格を活かし
パートのヘルパーさんとして仕事を始めました。
介護に費やす時間
食事の準備、排泄の介助、そして介護が始まった当時は毎食前にインスリン注射を打ってました。
とにかく毎日忙しく、かなりのストレスを感じていたと思います。
周りの親戚からは
「こんな時に仕事始めなくてもいいんじゃない」
と、強く言われたこともありました。
姑の介護が疎かになるのではと心配されたのでしょう。
ただ、私としては、一日中姑と向き合っている方がしんどかったんです。
ヘルパーとして外で仕事をしている時は、自分の家族の介護のことは忘れることができました。
もちろん完全に忘れているわけではないですが。
姑を介護するお嫁さん、介護の仕事をするヘルパーさん、二人の娘のお母さん、それぞれの役割を同時にそして時には時間を区切って果たすようにしていたと思います。
介護に費やす時間
私は、長ければいいというものではないと思うのです。
姑も、お嫁さんとずっと一緒にいるのは息が詰まるかもしれないと思ったのです。
介護される人にとっても、自分自身の時間を大切にしたいという思いがあると思います。
要介護度が高いと介護する時間が増える
とはいえ、介護される人の状況によて、介護にかける時間は変化していきます。
姑も介護が始まった頃は要介護2。介助があれば、立ち上がって歩くことができました。
しかし、年を追うことに状態はどんどん悪くなっていきました。
要介護3、いよいよ歩けなくなり完全に一人でトイレに行けなくなる。
要介護5、完全に寝たきりになる。
介助量はどんどん増えていきました。
在宅で家族を介護する場合、介護にかける時間は介護度が高くなっていくと増えていくというデータがあります。
出典:厚生労働省 2022年国民生活基礎調査の概況
「同居の主な介護者」の介護時間は、要介護度別にみると、要支援1から要介護2までは「必要なときに手をかす程度」が多くなっていますが、要介護3以上では「ほとんど終日」が最も多くなっています。
要介護が高くなればそれだけ介助の量が増えるのですから、介護にかかる時間が増えるのは当然ですよね。
やはり仕事をしながらの介護には限界があるのでしょうか。
仕事をしながら介護をする方法
私は姑が要介護3になった時には、ケアマネージャーとして働き始めていました。
やり方を工夫すれば、介護にかける時間を減らすことが可能かもしれないのです。
介護サービスの利用
他の家族の協力
家族の一人が抱え込むのではなく、介護の時間を他の人とシェアする。
また、在宅での介護から施設での介護へ移行するのも、ありかもしれません。
もちろん、本人の意向が大切ですが、本人そして他の家族と話し合い
どうしたら一番誰も不幸にならない介護ができるか考えていく必要があると思います。
正直、要介護5となった姑を仕事をしながら家で介護するのは大変でした。
今思えば在宅にこだわる必要はあったのだろうかと、疑問に思うこともあります。
ただ、私の場合は夫と二人で乗り越えることができたのです。
仕事をしながら介護する方法が必ずあります。
介護を一人で抱え込まないでください。
周囲の人、介護サービス
そして私たち産業ケアマネージャーがいます。
一緒に、仕事をしながら介護をする方法を考えましょう!
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まずはこちらにメールでご相談頂ければと思います。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
投稿者プロフィール
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産業ケアマネ2級
仕事と介護の両立支援コンサルタント養成講座 1期卒業生
ケアマネージャー歴 10年
社会福祉士
介護福祉士
保育士
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