ロールプレイで“支える人”の気持ちを体験してみた
兵庫県で活動している 産業ケアマネ 片岡です。
キャリアコンサルタント国家資格の試験に向けて、ロールプレイの練習が続いています。
今回はクライアント役として、「支えることをがんばっている人」をテーマに臨みました。
産業ケアマネとしての活動では、仕事と介護の両立を抱える当事者を支援することが多くなります。
ただ、現場にはその“当事者”を日常的にサポートしている人もいる。
直接的な支援対象にはなりにくい存在かもしれませんが、職場全体の両立支援を考えるうえでも、重要な視点のひとつだと感じます。
◆ クライアント設定(仮)
- 氏名:Aさん(43歳)
- 職業:総合病院の医療事務(正社員・勤続17年)
- 家族:夫と二人暮らし(子どもなし)
職場には子育て中の職員が多く、時短勤務や急な休みに対応するフォロー役を長年担ってきたAさん。
責任感が強く、周囲からの信頼も厚い一方で、負担が年々大きくなってきているという状況です。
「カバーする側」に起きていること
頼られること自体は嫌ではないし、自分の役割だと思って引き受けてきた。
けれど、いつの間にか「自分がやるのが当たり前」という空気になり、気づけば、自分の頑張りが見えづらくなっている感覚がある。
誰も悪くないけれど、少しずつしんどさを感じてきた。
「自分は何のために頑張っているんだろう」と考える場面も増えている。
そんな状態を想定して、クライアント役を演じました。
”両立を支える人”を支える視点
介護や子育て、治療との両立が必要な人が職場にいるとき、その周囲には、調整役を引き受けている人が必ずいます。
両立を支える仕組みを考える際には、当事者だけでなく、その周囲にいる人たちの存在にも目を向けることが必要です。
特に中堅以上の社員に負担が集中しているケースは多く、「支えることが続く中で、自分のキャリアを考える余裕がなくなっている」といった声も、実際に聞かれます。
産業ケアマネとしての学び
「支える側の人」の気持ちに触れることは、実務にも活かせる学びになります。
介護や家庭の事情を抱える当事者への支援はもちろんですが、それを支えている人たちのキャリアや働き方もまた、見落としてはならないテーマです。
これからも、職場全体で両立支援が進んでいく中で、「誰かを支える人のキャリア」も尊重されることが、組織にとっての持続可能性につながると考えます。
産業ケアマネとしても、そうした視点の大切を改めて感じました。
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私、産業ケアマネ 片岡 は
主に兵庫県の企業様を対象に「仕事と介護の両立支援明石事務所」を運営しています。
社内セミナーや社内実態調査、介護に直面する従業員への個別面談などを通じて仕事と介護の両立を支援。
社会問題「介護離職」の防止につなげます。
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投稿者プロフィール

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産業ケアマネ2級
仕事と介護の両立支援コンサルタント養成講座 2期卒業生
介護業界21年
社会福祉士/介護支援専門員
仕事と介護の両立支援明石事務所 2024年11月開設
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