ケアマネ脳から産業ケアマネ脳へ

不安の原因

「何をどうしていいのかわからないんです」

先日、行なったセミナーの後、参加者の方からたくさん質問を受けました。

できるだけ、質問された方が欲しい情報をお伝えしようと頭をフル回転させてお答えしたつもりです。

しかし、それには時間が必要な質問内容がありました。

質問された方自身が「何がわからないのか、わからない」

ただ、漠然と「介護の不安」があるだけのようにも見えました。

わからないことほど不安なことはありませんものね。

このモヤモヤした不安を取り除く方法

それは、個別面談だと思います。

ケアマネ脳

産業ケアマネとしての個別面談は、まだ経験がありません。

ケアマネージャーとして、利用者様やご家族と面談することは業務として日々行なっています。

ケアマネージャーとしての面談中、私の頭の中にあるのは「介護される人の課題を引き出して、その課題の解決方法を導き出す」具体的には、介護サービスやその他の社会資源を利用して、利用者様の生活の質を向上させていくための方法を探る。

家族と面談する際も然りで、あくまで介護される利用者様の生活に焦点を当てて、介護するご家族の思いを擦り合わせる作業をすることも。

面談は、課題解決のためのプロセスとして、利用者様に寄り添いながら、冷静に支援方法を組み立てるための作業の一つとなっていると思います。

これがケアマネ脳ではないでしょうか。

では、産業ケアマネ脳とは?

産業ケアマネとして個別面談は、どのようなプロセスなのでしょう?

「わからない不安」と向き合う

介護が始まるかもしれない不安

介護とどうやって向き合ったらいいのかわからない不安

そもそも、介護とはどういうものかわからない不安

従業員様と個別面談を行う際には、この「わからない不安」に向き合うことが必要だと思います。

しかし、わからないをわかるに変えるのが産業ケアマネの役割でしょうか?

わからないのであれば、ネットで調べれば解決するかもしれません。

例えば、介護休業のことや介護保険制度のことも。

もちろん丁寧な説明は必要ですが、そこに産業ケアマネが時間を注ぐことが正解なのでしょうか?

産業ケアマネの役割

面談の際にお聞きする「介護の不安」に、産業ケアマネが相談に来られた従業員様と一緒に向き合うというのはどうでしょう。

面談の基本は、やはり傾聴だと思います。

そして、従業員様も自分で誰かに話すことで、ある程度頭の中にあったモヤモヤが整理されると思います。

モヤモヤ

ズバリ「介護の不安」です。

最終的に相談に来られた方が、自分の不安に向き合えるようにするのが、産業ケアマネの役割ではないでしょうか。

偉そうなこと言って、まだ実際の面談の経験がないので、あくまで私の勝手な仮定です。

面談は個別性があり、一概には言えないかもしれませんものね。

ただ、面談の際、ケアマネ脳から産業ケアマネ脳へのシフトが必要なことは明らかです。

産業ケアマネは、従業員様の不安に寄り添い、そして従業員様自身で問題解決できるよう、導く役割があると思います。

私自身、今後も面談技術を磨いて、皆様のお役に立てるよう精進したいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

投稿者プロフィール

辻 恵
辻 恵
産業ケアマネ2級
仕事と介護の両立支援コンサルタント養成講座 1期卒業生
ケアマネージャー歴 10年
社会福祉士
介護福祉士
保育士