ケアマネージャーとの付き合い方

土曜日のブログ担当、産業ケアマネの辻です。

今回は、仕事をしながら介護をしている方とケアマネージャーとの付き合い方について書かせてもらいます。

ケアマネージャーとは

そもそもケアマネージャーとは何者でしょう?

介護支援専門員(ケアマネージャー)とは、要介護者や要支援者の人の相談や心身の状況に応じるとともに、サービス(訪問介護、デイサービスなど)を受けられるようにケアプラン(介護サービス等の提供についての計画)の作成や市町村・サービス事業者・施設等との連絡調整を行う者とされています。

出典:厚生労働省 介護支援専門員概要より

ケアマネージャーは、介護保険法を根拠に、介護を必要としている人が自立して生活できるよう支援をします。

そのために、要介護者(介護を必要としている人)とその家族の相談に乗り、必要なサービスの調整を行います。

具体的な仕事のひとつとして、毎月必ず最低一回は要介護者のお宅の訪問をする「モニタリング」というものがあります

ケアマネージャーが行うモニタリングとは

モニタリングでは以下について確認します。

・要介護者の状態の把握

・ケアプランに沿ったサービスが提供されているか

・要介護者にとって今のサービスで満足できているか

・他に必要なサービスはないか

・要介護者の目標がどこまで達成できているか

ケアマネージャーは要介護者の心身の状態や自宅の環境、家族の状態を確認します。その上で、作成したケアプランに沿ってきちんとサービスが実施されて、要介護者が満足できているのか確かめます。必要な場合はさらにサービスの提案を行います。

モニタリングは要介護者及び家族からの聞き取りが重要です。

毎月のモニタリングを重ね、ケアマネージャーは要介護者及び家族との信頼関係を築くことでより良い支援ができます。介入当初は聞けなかった本音を、何度もお会いすることで少しずつ話してもらえるということがあるのです。

一ヶ月に一回必ず行うケアマネージャーのモニタリング

即ち、一ヶ月に一度の要介護者及びその家族とケアマネージャーとの面談が介護の要となると私は思っています。

ケアマネージャーとの関わり

ケアマネージャーとしては、できれば毎月行うモニタリングの席にご家族も同席していただくと本当にありがたいです。

要介護者ご本人からの聞き取りだけでは、状態把握は難しいからです。

ただ、やはり月に一回

それもケアマネージャーは基本平日の日中に伺いますので、仕事をされているご家族にとっては、時間を作りにくいと思います。

実際、私の担当している利用者さんについても、ご家族とはなかなか会えず、電話での聞き取りをのみさせて頂いている所も多いです。

時々この電話ですらなかなか出ていただけないという方もおられます。

お昼休みを目掛けたり、仕事が終わる時間を見計らって電話させて頂いたりと、ちょっと苦労することがあります。

もちろん、LINEであったり、メールを活用されている事業所もあるとは思います。

やはり今後は、仕事をされているご家族とのやりとりは、電話以外の連絡方法が主流になってくるでしょう。

ただ、やはりケアマネージャーとしては実際に会ってお話をしたいというのが本音です。

以前ブログで書かせて頂いた、担当者会議には、ご家族に出来る限りご参加して頂くようにお願いしています。

できれば、毎月のモニタリング時にも、毎回でなくても良いので同席頂ければと思います。

そのために例えば「介護休暇」を利用されてはどうでしょうか。

労働者を支援するために国が定めた「仕事と介護の両立支援制度」の中に

「介護休暇」というものがあります。

介護休暇とは、労働者が要介護状態(負傷、疾病または身体上もしくは精神上の障害により、
2週間以上の期間にわたり常時介護を必要とする状態)
にある
対象家族の介護や世話をするための休暇です。

※労働基準法の年次有給休暇とは別に取得できます。有給か無給かは、会社の規定によります。

出典:厚生労働省「介護休業制度」より

会社を休んでまでケアマネージャーと会う必要があるのかどうかは、ご家族が要介護者の状況によって判断されることと思います

ただ、ご家族にとっても相談できる理解者としてケアマネージャーと付き合って頂きたい。

ケアマネージャーと信頼関係を作りご家族が本音でケアマージャーに話せるようになれば、

要介護者にとっても、ご家族にとってもより安心できる支援が実施できると思います。

家族を支援する産業ケアマネ

しかし、ご家族のお仕事のことまでは、ケアマネージャーが把握してアドバスすることはできません。お休みを取るなどのお仕事の調整は、ご家族が職場と相談して頂くことになります。

ここで、お手伝いできるのが

産業ケアマネです。

産業ケアマネは、全員ケアマネージャーの資格を持っています。

ケアマネージャーは介護の必要な方に寄り添いますが、産業ケアマネは介護している家族に寄り添います。

産業ケアマネはケアマネージャーとしての専門知識を持った上で、介護している方が仕事をしながらでも介護できるように支援ができるのです。

家族の担当ケアマネージャーとの付き合い方についてもアドバイスができるかと思います。

産業ケアマネの仕事内容については、また追ってブログに書かせてもらおうと思います。

また、産業ケアマネについて詳しく知りたい方は下記までご連絡ください。

↓  ↓ ↓ ↓

cm.megumi0925@gmail.com

今回は、介護している家族とケアマネージャーとの付き合い方について書かせてもらいました。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

投稿者プロフィール

辻 恵
辻 恵
産業ケアマネ2級
仕事と介護の両立支援コンサルタント養成講座 1期卒業生
ケアマネージャー歴 10年
社会福祉士
介護福祉士
保育士