【産業ケアマネがいたら、こう変わる】第2回:職場の"気づき"を促すサポーターとしての役割
兵庫県で活動している 産業ケアマネ 片岡です。
「仕事と介護の両立」と聞くと、どこか“個人の問題”のように思われがちです。
けれど実際は、介護を抱えるビジネスパーソンの暮らしを支えるには、職場という“日常の居場所”の理解と協力が不可欠です。
支援が“見える化”されると、チームの目線が変わる
産業ケアマネが職場にいることで得られる支援は、当事者への伴走だけではありません。
むしろ、支援の存在が“目に見える”ようになることで、職場全体に少しずつ変化が起きていきます。
・「介護を抱える人には、支援が必要なんだ」と気づく
・「もし自分や周囲がそうなったら」と想像する
・「自分には何ができるかな」と考えるようになる
これは、チーム全体に「支援の視点」を育てていくプロセスでもあります。
介護の話がタブーにならず、誰かが声をあげたときに“拾える土壌”ができていくのです。
“見えていなかった困りごと”が、見えるようになる
介護に直面しても「周りに迷惑をかけたくない」と言えずに抱え込む人は少なくありません。
結果として、ある日突然の休職や離職につながるケースもあります。
でも、「介護で困ったときに相談できる人がいる」という安心感があるだけで、状況の変化を早くキャッチし、周囲に共有する余裕も生まれてきます。
職場の中に“産業ケアマネが存在する”ことで、
・本人が“抱え込まなくていい”状態をつくる
・周囲が“気づける・声をかけられる”関係性をつくる
という両方向の支援が生まれます。
チームを支える“文化”は、ある日突然できるものではない
誰かの困りごとに気づけるチーム、お互いに声をかけられる空気、介護に限らず、ライフイベントに寄り添える関係性。
そんな“チームの力”は、日々の積み重ねから育ちます。
産業ケアマネは、個人に伴走するだけでなく、「支え合える組織づくり」のきっかけにもなる存在です。
「介護を抱える人を支える仕組み」があることが、
「自分にも何かできるかもしれない」という気持ちを育て、
「支援されてもいいんだ」という安心感につながっていく。
それが、産業ケアマネがいることの意味だと、私は思っています。
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私、産業ケアマネ 片岡 は
主に兵庫県の企業様を対象に「仕事と介護の両立支援明石事務所」を運営しています。
社内セミナーや社内実態調査、介護に直面する従業員への個別面談などを通じて仕事と介護の両立を支援。
社会問題「介護離職」の防止につなげます。
企業代表者様、人事担当者様、お気軽にお問い合わせください!
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投稿者プロフィール

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産業ケアマネ2級
仕事と介護の両立支援コンサルタント養成講座 2期卒業生
介護業界21年
社会福祉士/介護支援専門員
仕事と介護の両立支援明石事務所 2024年11月開設
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