親の想い、子の想い

施設への入所

「やっぱり施設には行きたくない、家にいたい」

介護が必要になった80代の女性は、娘さんの言うままに有料老人ホームに行くことになりました。

しかし、いざ施設の職員との面談の段になって、急に行きたくないと拒まれたのです。

娘さんは大慌てです。

「お母さん、歩けなくなったからもう家では暮らせないの」

「お願いだから施設に行って」

結局女性は渋々施設に行かれることになりました。

夫を亡くし長年一人暮らしをしていた住み慣れた自宅

娘達はとうに家を出て、それぞれ家庭を持っています。自分が行くところなどないと頭ではわかっています。

それでも、自分の想いを伝えたかった。

終のすみか

女性はこれから施設で、残された少ない時間を過ごされます。

「終のすみか」となるかもしれません

果たしてここで、自分の想い描く時間を過ごせるだろうか

女性はギリギリになって不安に思われたのだと思います。

高齢になって、介護されるようになって、思っていた人生とは違う状態になっている

介護はされる人にとっても、予定外の出来事です。

誰にも迷惑かえず「コロッと逝いきたい」誰しもの本音ですよね。

しかし、なかなかそうも行かないのが現実です。

高齢になってからの時間

これは結構長いんです。

人生の終盤に過ごす場所は、できれば平穏で穏やかで

そして最後まで自分らしく過ごしたいですよね

介護される親の気持ち

自分に介護が必要になって、もう住み慣れた自宅では過ごせない。

これは、皆さんの親にとって受け入れるのが難しいことかもしれません。

しかし、介護は突然始まります

突然のことに周りは慌ててしまい、当事者である親の気持ちを聞くことなく

子ども達が「親のこれからの人生」を決めてしまいかねない

子どもとしては、親には最善の状態で過ごしてほしいし、自分たちがどこまでサポートできるかによってそれが決まると考えますよね

介護サービスを受けて自宅で過ごす、あるいは安心できる施設へ入所する

介護が必要になったとしても、毎日の生活を続けるための選択肢はたくさんあります。

もちろん、医療的なサポートが必要で、選択肢が狭まることもありますし、場合によっては選べないこともあります。

ただ、出来るだけ、当事者である親の気持ちを最優先したいですよね

しかし、そんな親の想いを聞き出すタイミングが難しいんです

介護を受け入れるためにできること

今は元気な親もこれからどんどん年老いていきます。

まだ介護が必要でない、親が元気なうちに

「介護」の話をしませんか

自分自身ももちろん年老いていきます。

「介護」は他人事では、ないんです。

医療が進歩し、高齢になってからの時間がどんどん長くなりました。

元気で最後まで過ごすのが理想ですが、残念ながらそうも行かないのです。

誰かの助けを受けて人生を過ごさなくてはいけなくなる。

その現実を受け止めて

親にも、「介護」を受け入れる準備をしてもらいましょう。

親に「終のすみか」について、「最後はどこで過ごしたいか」

元気なうちに話してみてはどうでしょうか

「介護」は順送りです。

親も、自分たちの親世代を支えてきた人です。

そして私たちも、いつか誰かに「介護」される日が来るかもしれない

「介護」を他人事でなく自分ごととして、元気なうちに意識して考えておく

突然介護が始まったとしても、親も子も、慌てず受け入れられるように

産業ケアマネージャーは、多くの方々に「介護」について知って頂けるよう活動しています。

企業様向けの研修依頼を承っています。

まずはこちらにメールでご相談頂ければと思います。

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最後まで読んで頂きありがとうございました。

投稿者プロフィール

辻 恵
辻 恵
産業ケアマネ2級
仕事と介護の両立支援コンサルタント養成講座 1期卒業生
ケアマネージャー歴 10年
社会福祉士
介護福祉士
保育士