続・介護とジェンダーを考える

みなさんこんにちは
新潟県長岡市の産業ケアマネ
川上洋平です

 

 

 

前回に続き、介護とジェンダーに関するお話スタートです
前回のブログはこちらから↓↓↓

"介護とジェンダーを考える | 企業と産業ケアマネを紡ぐ会":https://l.pg1x.com/856h

 

 

介護問題は企業の成長と社会全体に影響を与える

介護問題は単なる個人や家庭の問題ではなく
企業経営に直接的な影響を及ぼす重大な課題です

 

 

 

少子高齢化が急速に進む日本では
65歳以上の人口が約3,600万人に達し
労働力不足が深刻化する一方で
介護の負担は増え続けています

 

 

 

企業がこの問題に対応しなければ
介護離職や労働生産性の低下による影響が拡大し
企業の成長にも悪影響を与えることが予想されます

 

 

 

介護がもたらす企業への経済的損失

経済産業省の最新の試算によると
2030年までに介護による経済損失は
約9兆2,000億円に達するとされています
出所、及び参考資料:"ビジネスケアラーとは?問題点や企業に求められる取り組みを解説 | freee":https://l.pg1x.com/J3JfuaHsueUKQoHc8

 

 

 

この損失は、介護離職や働きながら介護を行う
「ビジネスケアラー」の増加に伴い
労働生産性の低下や新規採用・研修コストの増大によって引き起こされます
出所、及び参考資料:(介護ニュースJoint) /"仕事と介護に追われる「ビジネスケアラー」支援 企業が取るべき対応策まとめる 経済産業省 | NHK | 経済産業省":https://l.pg1x.com/HfCDhYvu6JMyHLgU9

 

 

 

ビジネスケアラーは、2030年までに318万人に増加するとされており
介護離職の増加が企業に与える影響は避けられない課題です

 

 

 

女性従業員の苦悩とジェンダーギャップ

介護を担う従業員の多くは女性であり
総務省の「労働力調査」によれば、介護離職者の約8割は女性です

参考資料)介護離職者数は1年間で10万人、8割が女性。介護のために労働時間短縮などの措置をしている企業の割合は? | 住まいの本当と今を伝える情報サイト【LIFULL HOME'S PRESS】
https://l.pg1x.com/ZoDXsh42TKwmJ6Ck9

 

 

 

 

仕事と介護の両立に苦しむ女性たちは
介護が原因でキャリアを中断せざるを得ないことが多く
これは企業にとっても大きな損失です

 

 

 

ある調査では、「家族の介護を理由に離職した女性は約55%にのぼる」とされています
この状況は、介護が女性の役割とされている社会的背景や
十分な支援体制が整っていないことが原因で「一人で抱え込む」傾向が強まっています

 

 

 

産業ケアマネジャー導入による解決策

介護問題への企業の具体的な対応策として
産業ケアマネの導入が有効です

 

 

 
産業ケアマネは、従業員の介護に関する相談に応じ
適切なリソースを提供することで
従業員が安心して働き続ける環境を整備します

 

 

 
また、介護休暇の柔軟な取得や在宅勤務の推奨
従業員向け介護セミナーや相談窓口の設置といった取り組みも効果的です
これらの施策により、従業員が離職するリスクを大幅に軽減することができます

 

 

 

企業が今すぐ行動を起こすべき理由

介護問題は、企業にとって「後回しにできる課題」ではありません
企業が今行動を起こし、従業員を支援する体制を整えることで
長期的な労働力の維持が可能になります

 

 

 

特に、介護と仕事の両立が難しいことで労働生産性が低下し
企業全体の成長が停滞するリスクが高まっています

 

 

 
持続可能な経済を築くためには
企業が介護問題に対して迅速に対応し
従業員をサポートすることが不可欠です

 

 

 

介護は企業経営に直結する問題であり
今すぐに行動を起こすことで
未来の成長を支える基盤を築くことができます

投稿者プロフィール

川上洋平
川上洋平
合同会社Sunflower ケアプランセンターひまわり 主任ケアマネジャー
産業ケアマネとして、仕事と介護の両立支援担当
介護福祉士 認知症介護実践指導者 健康運動実践指導者 NSCA-CPT