案外知らない、同僚の介護事情
今日はケアマネジャー視点から
家族支援の大切さを書いてみます
仕事をしながら介護をする息子さん
85歳のお母さんのケアマネをしていた時
主に介護を担当していたのが大手企業に勤める息子さんでした
お母さんは一人暮らしで認知症が進み
ご飯も食べているのか食べていないのか分からない
お風呂も入っているのかどうか分からない
息子さんが聞くと
「やれている。」と答えるので
それ以上は聞けない
ではデイサービスに行けるか、というと
朝デイサービスに着いた途端
「帰りたい。帰って家のことやらなくちゃいけない。」
最後には怒り出して他の利用者と喧嘩する
本人も楽しくないから
デイサービスは何かと理由をつけて休みがちになる
元々家事はきちんとするタイプなので
表面上、家は片付いているけど
頭の中は分からないことが増えてきて混乱している
だからしょっちゅう、息子さんに電話をする
息子さんも仕事をしているからいつも出られない
お昼休憩に入ると、母親からの鬼電履歴が・・・
留守電聞くと、怒り狂った母親のメッセージが・・・
職場の人間には母親の介護のことは話していない
息子さんと面会できるのは
半日休暇をとってくれる時か
土日仕事がお休みの時
元々自己表現が豊かではないタイプなのか
ケアマネジャーが聞いたことは答えるが
それ以外の雑談などは苦手そうなタイプ
奥様と子供さんもいるのだが
毎回お一人で面会に来られる
ひょっとして嫁姑の関係性も良くないのかも・・・
ある日、息子さんに聞きました
「職場には介護のこと伝えてますか?」
「いいえ、言ってません。言う必要もないと思うんで。」
息子さんも忙しい中、限られた時間での面会なので
お母さんのこと中心にしかお話できず
息子さんのことを深堀りする時間もありませんでした
息子さんの職場に介護教育の場があったらいいのに
大手企業にお勤めの息子さん
聞くと職場には介護休暇、介護休業制度があります
でも、それを使おうとしませんでした。
「職場に知られたくないから。」
産業ケアマネがこの会社に介入できるのならば
まずは全従業員に向けて介護の実態アンケートを取ります
経営陣に実態を知っていただき
介護教育の重要性をお伝えします
次に、全ての従業員を対象に
介護が始まる前に準備しておくといいこと
介護が始まったら会社に伝えるといいこと
介護の最中の方は、ご自身のメンタルケアの重要性が必要なこと
また、少ない人数に分けて
「介護のお茶会」という場も設けます
産業ケアマネとお茶をしながら介護について話をします
全体研修では手を上げて聞く勇気はない
個別面談までするほどでもない
という方が、リラックスした環境でご自身の疑問を話してくださいます
他の参加者もそれを聞くことで学びが深まります
産業ケアマネができること
以下にまとめます
- 全体研修、セミナー
- 個別面談
- 介護のお茶会
企業の方で、産業ケアマネに興味がある方
産業ケアマネの導入をお考えの方
企業と産業ケアマネを紡ぐ会
ケアマネジャーを紡ぐ会にお問合せくださいね♪
同僚が介護で大変な状況であっても
それを知らない職場の上長がいたり
逆に、介護の相談を受けてもどう答えたらいいか分からない場合もある
望まない介護離職を防ぐために
私たちがお手伝いします
投稿者プロフィール
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岡崎市議会議員
株式会社わがんせ 代表取締役
・単独型居宅介護支援事業所あすなろケアプラン(岡崎市)
・単独型居宅介護支援事業所つむぐ支援センター(名古屋市)
一般社団法人日本単独居宅介護支援事業所協会 ケアマネジャーを紡ぐ会 副会長
共著「介護職よ、地方議員を目指せ!」出版
前田れいこ公式ブログ
詳しいプロフィールはこちら
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