定年退職直前、父の介護は？仕事は？どうする①

こんにちは

愛知県一宮市の産業ケアマネ
浅井貞美です

月曜日を担当させていただくことになりました
どうぞ　よろしくお願いいたします


今回は、ケアマネジャーとして担当した事例
働く女性のお話です

父親の入院

Kさん
大手損害保険会社にお勤めです

両親と同居、結婚歴はありません

母は、３年前の圧迫骨折をきっかけに要介護１の認定を受けており
週に２回　デイサービスに通いリハビリなどをしています

父は畑をしたり、毎日元気に自転車で喫茶店にでかけています

日中は、両親だけになりますが、簡単な食事の準備をしておけば
特に困ることもなく過ごすことができています

定年退職を半年後に控えたある日
夕食後に父が激しい腹痛を訴えました
痛みは増すばかりで、救急搬送の後、入院となりました

医師の診断

入院した父は、いくつも検査を受けました

その結果は


膵臓がん
かなり進行しており手術はできない
余命　１～２カ月

積極的な治療は難しく
緩和ケアのために別の病院に転院するか
退院して自宅で看取りをするか


Kさんと両親は
医師からこのように説明を受けました

「少し考えさせてください」

Kさんと両親は
それぞれが考えることにしました

父の選択

父の入院中
Kさんは仕事の調整により休まずに対応ができていました

転院した場合、今より遠くなる
母を連れて病院に行くとして休日や有休の利用で
なんとかなるだろう

じゃあ
父が家に帰りたいと言ったら？

仕事は辞めなくちゃ無理に違いない

でも、あと半年で定年だよ
なんで今なの
Kさんの気持ちは複雑でした

Kさんと母は
父の気持ちをまず聞きます

「家に帰ってもいいか？」

父の言葉により、自宅で最期を迎えるために
できるだけ早い時期に退院することが決まりました

在宅療養スタート

入院直後に介護認定の申請は行われており
父の意思により、退院はすぐに決まりました

在宅診療の先生は
とても丁寧にこれから父の身体に起こるであろう変化を
教えてくださいました

訪問看護師さんは
ベッドの周りの環境を整えたり
父の世話をてきぱきとこなしています

母は、どうしたらよいのかわからず
うろうろしています

Kさんは、退院日から１週間
とりあえず仕事は休みにして
この生活を始めることにしました。

　　　　　　　　　　　　　　　　次週に続きます



………介護は突然始まります

人生の最終章にかかわってきた
ケアマネジャーだからできる　ご提案があります