在宅介護〜親の介護でやってはいけないこと〜
こんにちは、産業ケアマネを紡ぐ会土曜日のブログ担当
産業ケアマネ辻です。
今回は、在宅で親の介護をしている方、これから介護が始まるかも知れない方に向けて
親の介護でやってはいけないこと
というテーマで書かせて頂きます。
介護のあるある
在宅で親の介護されている方、こんなシーンありますよね。
着替えや食事の介助をして、やっと仕事に行けると思い玄関に向かった途端
親から「トイレに行きたい」と言われる。
「もう〜、、、今行ったばっかりやん!」
あなたは、大きな声で親を叱責しながら急いで排泄介助をします。
会社に遅刻しそうになり、走って駅まで向かいます。
なんとか間に合って、電車の中でため息。
また、病気のせいで自分で上手に食事をするのが難しくなった親に対して
イライラしてしまい、時間をかければ自分で食べることができるのに、全部手伝ってしまう。
本人のペースに合わせて食事介助を行わず、無理やり食事を口に押し込む。
短時間で食事を終わらせて、後から洗い物をしながら「もう少しゆっくり食べさせたらよかった」と反省する。
するとどうなるでしょう。
親はトイレに行きたくても言わなくなる。
あなたの態度に萎縮してしまうんですよね。
そして、失禁することが増え、余計に介助量が増えます。
また、食事を手伝い過ぎて親は自分で食べなくなります。
あなたに依存してしまうのですね。
介護のあるあるです。
私も姑の介護で経験しました。
負のループ
親を叱ってしまったり、手伝いすぎたりして後から反省する
負のループですよね。
長く介護を続けていくと、この負のループに陥ることがあります。
介護は毎日続く、しかもいつまで続くかわからない。
介護する側も、介護される側もストレスを溜め込む事になりかねません。
この負のループを断ち切ることができたら
自分の時間を持てて、余裕を持って介護ができますよね。
介護されている親との関係性もよくなり、会話も増えます。
親も自分に自信が持てるようになり、自分でできることをできるだけ長く続けられる。
毎日の介護のストレスが減って、親も自分も幸せになれるんですよね。
ではどうやってこの負のループを断ち切るのでしょうか。
やりすぎ介護
まずは、やりすぎ介護は親も自分も不幸になるということを念頭においてください。
良かれと思ってやっていることが親の負担になっていることがあります。
やりすぎ介護は、介護のために自分を犠牲にして疲弊してしまいます。
そしてその疲弊した思いを親にぶつけてしまうのです。
親も自分のために、子どもに迷惑をかけているというストレスを感じます。
介護する側も、介護される側も精神的な負担を抱えることになり
幸せになりませんよね。
親の介護に多くの時間を注ぐことが親孝行ではないのです。
そして、親の状態や気持ちを考えずに、介護の効率を優先してしまうと
逆にやることが増えて介護の負担が増大してしまいます。
親の自立を妨げることになるのですね。
介護を抱え込まない
そして介護を一人で抱え込まないでください。
いかに人に頼れるかが大事。
一緒に住んでいるからとか、嫁だから仕方がないという思いは捨ててください。
介護していることをもっと周囲に伝えて
他に家族がいる場合は協力を要請し、役割分担しましょう。
そして、介護サービスを活用してください。
要介護認定を受け、ケアマネジャーと相談して自分の時間を持てるよう可能な限り介護サービスを利用しましょう。
自分はキーパーソンとしての役割を果たすのです。
キーパーソンとは、介護の中心となる人のこと。ケアマネジャーや介護サービスの担当者との連絡係を担います。
ゴールが見えない介護を続けるために
自分が全て介護するということは、もちろん悪いことではありません。
ただ、いつまで続くかわからない介護に、エンジン全開で身を投じてしまうと
いつか、限界が来ます。
介護の専門職に頼むことで負担が軽減され、介護されている親も気が楽なるということもあります。
かと言って、介護の全てを介護サービスに任せるということではありません。
介護サービスができることにも限界がありますので、在宅介護を継続させるためにはやはり家族の力が必要です。
ケアマネジャーと介護サービスの利用について話し合ったり、利用の手続きをしたり、金銭管理、緊急時の対応など家族しかできないこともあります。
何より、介護されている親のそばで寄り添ってあげることが一番ではないでしょうか。
それは、一緒に住んでいなくても、遠方にいてもできる事だと思います。
子どもは親の心の支えになれます。
心の支えになる事が、子どもが親に対してできる一番の介護なのではないでしょうか。
在宅介護で絶対にやってはいけないこと
それは
やりすぎ介護
介護を一人で抱え込むことです。
在宅介護で負のループに陥らないために、ぜひ皆さんに伝えたい!
そして、介護はまだまだ先という方も、いつ親の介護が始まるかわかりません。
今回のお話を頭の隅に追いて頂ければ幸いです。
私は産業ケアマネとして、企業の経営者及び人事担当の方々、そして一般の方を対象に介護セミナーを行っています。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
投稿者プロフィール

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産業ケアマネ2級
仕事と介護の両立支援コンサルタント養成講座 1期卒業生
ケアマネージャー歴 10年
社会福祉士
介護福祉士
保育士
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