企業にこそ仕事と介護の両立支援が必要①

こんにちは。
奈良県奈良市在住の
現役のケアマネジャー✖️産業ケアマネの山﨑です。

産業ケアマネとしては、
企業様と連携して
従業員の介護離職を防止するだけでなく
介護を担っていても仕事のパフォーマンスに及ぼす影響を最小限にする。

そんな活動を日々行っております。




企業に両立支援が必要な理由

先日、港区立男女平等参画センターリーブラ様よりご依頼いただき、
出張出前講座を港区内の企業様で開催しました。

https://www.minatolibra.jp

今回は企業名はお出しできませんが、
了承を得た範囲で、
事前打ち合わせから介護セミナー終了後のアンケート結果までをお伝えさせていただきます。





セミナー開催前に行った企業人事担当者様とのお打ち合わせでは、

⚪︎介護を抱えている社員への支援方法がわからない
⚪︎そもそもどれほどの社員が介護を抱えているのかわからない
⚪︎企業としてどのような体制を整えればいいのかわからない
⚪︎いざ介護の相談をされても対応方法がわからない





このように、
介護は見えないことが多く、
支援しようにも、
制度を作ろうにも、
【わからない】という課題が表面化しました。





そして、
セミナー前に実施した従業員対象実態調査アンケートでは、
⚪︎9割の方がこれから介護が降りかかるかもしれないと考えており、
⚪︎両立はできない、両立できるかわからない、と答えた方が合わせて9割いるという結果が出ました。







では、
なぜこれだけ多くの方が【できない】【わからない】と答えたのか、


上記の結果からも
介護がイメージできない、
介護がいつまで続くかわからない
両立する仕組みがわからないなど、
やはり【わからない】ことが介護問題の大きな原因の一つになります。




ですが、
ここは冷静に考える必要があり、

【わからない】ことは【知る・学ぶ】ことで解決するのですが、
今すぐに知る必要があるか?と言われると、一概にそうではありません。




実はここで急ぎ対応しないといけないことが
他にあるんです。



不安な想いへのフィードバック

アンケートでは【わからない】などの疑問のほかに
自由記載などで不安を表出される方がいます。






この問題の本質は
介護は個別性が高かく、
一つとして同じ介護のカタチは無いということです。







介護を受ける人の状態、
介護をする人の状況、
生活する家屋環境、
地域の介護サービスなど
一つとして同じ状況・環境の方はいないこと、
介護は個別性が非常に高いことを理解することが先ず必要になります。









そして不安を表出したということは、
個別具体的な状況をイメージして
不安を表出しているということが言えます。








介護離職や仕事と介護の両立に伴うパフォーマンスへの影響を
最小限に止めるために必要なことは、








従業員100人企業であれば、
100分の1を救う支援ではなく、


1分の1を救う支援をする!
という認識が必要になります。







産業ケアマネは基礎資格に
介護のプロである介護支援専門員を有しており、
在宅介護の現実を目の当たりにしてきた専門職です。






豊富な介護経験、制度の理解、そして多くの介護事例や介護相談を受けてきたことで、
個別性の高い介護問題を抱える従業員に寄り添い1分の1を支える支援が行えます。








では実際に
1分の1を支える支援とはどんなことをするのか、
セミナーではどのようなフィードバックをしたのか。
など

続きは次週のブログで書いていきたいと思います。


それでは皆様、
明日から素敵な1週間になりますように✨

投稿者プロフィール

山﨑理央
山﨑理央
介護現場18年
株式会社介護屋山﨑 代表取締役
奈良県介護支援専門員法定研修講師
一般社団法人日本単独居宅介護支援事業所協会 ケアマネジャーを紡ぐ会 奈良支部長
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