介護離職のリスクに備えよう!成功する企業の介護支援制度とは?
台風に阻まれ続けて、はたして、今年は登山に行けるのか!?
みなさんこんにちは新潟県長岡市の産業ケアマネ川上洋平です
平成28年に一億総活躍プランが閣議決定され、成長戦略として新・三本の矢が示されています。
今回は、新・三本の矢の内の1本
「介護離職ゼロ」政策の現在地を見ていきましょう
ビジネスケアラーの増加と介護離職の現状
日本の少子高齢化が進む中、家族の介護をしながら働く「ビジネスケアラー」が急増しています。
特に2030年には、ビジネスケアラーの数が約318万人に達し、これは労働人口の21人に1人が該当する計算です。
つまり、誰もが身近に介護を抱える同僚や部下を持つ時代が訪れようとしているのです。
この急増が企業にとって重要な経営課題となりつつあり、介護離職が進行すれば人材の損失や生産性低下のリスクがさらに高まります。
介護離職による生産性低下や人材流出のリスク
介護離職が進むと、企業は単に人材を失うだけではありません。離職によって、組織内のノウハウや専門知識も失われ、生産性が著しく低下します。
特に中小企業において、人材不足が直接的に事業継続に影響を与えるケースが増えています 。また、残された従業員への過度な負担がモチベーション低下を招き、さらなる離職の連鎖が発生する可能性も。
介護離職の防止は、企業の生産性を守るための最優先課題です 。
介護支援制度や働き方改革の導入事例
介護離職を防ぐために、先進的な企業では介護休暇や短時間勤務制度を導入し、従業員が介護と仕事を両立できる環境を整えています。
また、介護相談窓口の設置や、外部の介護サービスとの提携も効果的です。これらの取り組みにより、従業員は安心して働き続けられ、企業は生産性を維持しつつ、人材の定着率を高めることができます。
成功する企業は、従業員の働きやすさを重視し、柔軟な支援を実践しています 。
企業が直面する可能性のある経営リスク
介護支援を怠ることは、企業にとって重大なリスクをもたらします。
介護と仕事の両立ができない従業員は、プレゼンティーイズム(働いてはいるが生産性が低い状態)やアブセンティーイズム(欠勤や遅刻の増加)に陥りやすくなります。
これにより、企業の生産性や競争力が低下し、最終的には人材流出が加速する恐れがあります 。
企業にとって、介護支援はリスクマネジメントとしても必要不可欠な取り組みです 。
介護離職ゼロを目指すために、企業が取るべきステップとそのメリット
介護離職ゼロを目指すためには、企業は介護支援制度の導入と、従業員の働きやすい環境づくりが不可欠です。
介護休暇や短時間勤務の導入、相談窓口の設置により、従業員は安心して介護と仕事を両立できます。
結果として、離職を防ぎつつ、生産性を高め、企業の社会的評価や競争力を向上させることが可能です。
介護支援への投資は、企業の持続的な成長を支えるカギとなります 。
投稿者プロフィール
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合同会社Sunflower ケアプランセンターひまわり 主任ケアマネジャー
産業ケアマネとして、仕事と介護の両立支援担当
介護福祉士 認知症介護実践指導者 健康運動実践指導者 NSCA-CPT
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